オートクチュールの歴史を辿る、フランス発の人気展覧会が上陸|ART
パリで人気を博したファッション展が開催中
カール・ラガーフェルドによるシャネルのドレスなど約130点紹介
『PARIS オートクチュール―世界に一つだけの服』が、3月4日(金)から5月22日(日)まで、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催されている。
文/中村陽介
ランヴァンやバレンシアガ、ディオールのイヴニング・ドレスも登場
顧客の注文に合わせてデザイナー主導で作られる高級仕立服、オートクチュールは、19世紀後半のパリで誕生した。イギリス生まれのデザイナー、シャルル=フレデリック・ウォルトが、年に2回のファッションモデルを採用したコレクション発表やデザイナー主導で作る高級仕立服の受注、衣服にデザイナーの署名入りタグを縫い付けることなど、オートクチュールの基盤をきづいたことに始まる。
本展は、パリ市立ガリエラ宮モード美術館の館長オリヴィエ・サイヤール氏監修のもと、2013年にパリ市庁舎で開催されたエキシビションを、三菱一号館美術館での展示にあたり再構成したもの。19世紀後半から現在までつづく、パリ・オートクチュールの歴史をドレスをはじめとする約130点を通して展覧する。
会場では、ポール・ポワレの香水瓶をはじめ、マドレーヌ・ヴィオネやランヴァンのドレス、エルザ・スキャパレリのイヴニング・グローブなどが展示されるほか、ピエール・カルダンのアートの模様をあしらったドレス、パコ・ラバンヌのミニドレス、バレンシアガのイヴニング・ドレスなど、オートクチュールの歴史を評価する上で重要な作品が紹介される。
さらに、現在もオートクチュールを刷新しつづけるラフ・シモンズによるクリスチャン・ディオールのイヴニング・ドレス、カール・ラガーフェルドによるシャネルのコートドレスなども登場する。
『PARIS オートクチュール―世界に一つだけの服』
会期│2016年3月4日(金)~5月22日(日)
休館日│月曜日 ※ただし、祝日と5月2日(月)、5月16日(月)は開館
時間│10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで。
※祝日を除く金曜、会期最終週の平日は20:00まで
会場│三菱一号館美術館
東京都千代田区丸の内2-6-2
料金│一般1700円、高校・大学生1000円、小・中学生500円
三菱一号館美術館
Tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://mimt.jp/