ルネサンスの巨匠、「ボッティチェリ展」がスタート!|ART
ボッティチェリの作品20点以上が一堂に!
「ヴィーナスの誕生」で知られる、ボッティチェリの回顧展が開幕
イタリア・ルネサンス期を代表する巨匠、サンドロ・ボッティチェリに焦点をあてた「ボッティチェリ展」が、2016年1月16日(土)からスタート。日本では初となる本格的な大回顧展には、初来日となる「書物の聖母」など、ボッティチェリの作品20点以上が集結する。
Text by Aya MIZUHARA
イタリア・ルネサンス期を代表する大画家の画業を一望
東京・上野の東京都美術館で、2016年1月16日(土)から「ボッティチェリ展」がスタートする。
同展は、「春」と「ヴィーナスの誕生」などの代表作で知られる、イタリア・ルネサンス期を代表する巨匠、サンドロ・ボッティチェリ(1444~1510)にフィーチャーした展覧会。日本では初の本格的な大回顧展となる。
板に描かれた作品が多く、非常に繊細なため、ボッティチェリの作品はこれまでまとまった数の来日が叶わなかったが、日伊国交樹立150周年を記念して開催される同展には20点以上の作品が集結する。
今回初来日となる「書物の聖母」、聖書の一場面を描いた初期の傑作「ラーマ家の東方三博士の礼拝」、さらに、古代ギリシャの著名な画家アペレスが描いたとされる現存しない作品の復元を試みた晩年の傑作「アペレスの誹謗(ラ・カルンニア)」などを展示。展示点数の約8割が日本初公開となる。さらに、ボッティチェリの師として知られるフィリッポ・リッピの作品も加え、約80点の作品から、15世紀、花の都フィレンツェで数々の名作を生みだしてきたボッティチェリの画業を一望していく。
大型の宗教画から神話画、肖像画まで、多彩なテーマの絵画を手がけたボッティチェリ。ラファエロやレオナルド・ダ・ヴィンチなど同時代を生きた芸術家が遠近法や明暗法を駆使した自然主義的な表現に向かうなか、中世美術を思わせる装飾的、象徴的な様式を貫いた大画家の、独自の絵画世界をたっぷりと体感できる貴重な機会となる。
日伊国交樹立150周年『ボッティチェリ展』
会期|2016年1月16日(土)~4月3日(日)
時間|9:30~17:30、(金)20:00(最終入場は閉館30分前まで)
会場|東京都美術館 企画展示室
東京都台東区上野公園 8-36
休室日|月曜日、3月22日(火)
※ただし、3月21日(月・休)、28日(月)は開室
料金|一般1600円、65歳以上1000円、大学生1300 円、高校生800円
ハローダイヤル
Tel.03-5777-8600
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