ソル・ルウィット個展をコスチューム ナショナルで開催|CoSTUME NATIONAL
CoSTUME NATIONAL|コスチューム ナショナル
コンセプチュアルアートの先駆者、ソル・ルウィットによる幾何学的に構成された空間
『Lines and color』展をコスチューム ナショナルで開催
1960年代から1970年代にかけて世界的に広まったコンセプチュアルアートの先駆者として知られる現代美術家Sol Lewitt(ソル・ルウィット、1928-2007年)。彼の個展『Lines and color』が、7月15日(水)、南青山コスチューム ナショナル青山旗艦店で開幕。10月12日(月)まで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
絵画でも彫刻でもない、そしてどちらでもありうる
1928年、アメリカに生まれたルウィットは、ニューヨークの大学で学んだあと、建築事務所での勤務などを経て、1960年からMoMA(ニューヨーク近代美術館)の職員となり、商業美術の世界で活躍してきた。1962年からはアーティストとしての創作活動もスタートし、MoMAには彼のアーティスト作品に混じって、デザイナー時代の作品も保存されているという。
そんなユニークな経歴をもつルウィットの初期の作品は、平面とオブジェクトの中間だったものの、次第に3次元的、空間規定的な形態へと進化。幾何学的な形状や線上のパターンをさまざまな配置に並べるなど、アイデアに重きを置いた作品を、2007年に亡くなるまで半世紀にわたって制作し、コンセプチュアルアートをけん引してきた。
コスチューム ナショナルの旗艦店で開かれる本展では、ルウィットが生涯にわたり追求してきたグリッドをもちいて、色と線により構成される作品を展示。不安定な線と色によって彼が表現しようとしたアイデアに触れることができる場となっている。
「絵画でも彫刻でもなく、そのどちらでもありうる『構成』としてのみ名づけられる」と語るルウィットが遺した作品たち。幾何学的に構成された空間は一体、なにを物語るだろうか。
ソル・ルウィット個展『Lines and color』
日程|7月15日(木)~10月12日(月)
時間|11:00~19:00
会場|CoSTUME NATIONAL・LAB・
東京都港区南青山5-4-30 Aoyama Complex 1F
CoSTUME NATIONAL・LAB・
Tel.03-5466-8755
http://www.cnac.jp/costume/