武田真治スペシャル・インタビュー(1)
武田真治スペシャル・インタビュー
最新主演作 『ラブデス』 を語る (1)
俳優として、男として、もっと、刺激のある方へ
5月12日(土)、渋谷Q-AX、池袋シネマロサ他にてロードショー公開される北村龍平監督作品『LOVEDEATH─ラブデス─』。タイトル通りのラディカルでスタイリッシュな愛の物語は、完璧な肉体を有する主人公の武田真治と、ヒロインを演ずる新星NorAを中心に、名バイプレイヤーも多数出演し、笑いとスリルに満ちあふれたストーリーを展開する。openersで「Party in the City」を連載中のTOKYO姉妹をインタビュアーに、主演の武田真治さんに“映画と愛と今”を語っていただいた。(全3回)
interview by TOKYO姉妹photo by Jamandfix
愛のために、死んでみろ
TOKYO姉妹:よろしくお願いします。
武田真治:はじめまして。
姉妹:今回の『LOVEDEATH─ラブデス─』では究極の“いい男”を演じられていて、男の生き様を描いた映画だと思いました。武田さんは、愛する女性のためなら死すらも選ぶという男の生き方はどう思われますか?
武田:それはNorAさんが演じるヒロインのシーラに対して思い入れがあるかということですね。まず、シーラがどれほど“いい女”かという前に、男にはおもしろ可笑しく死にたい願望というのがあることを理解してください。
姉妹:そう来ましたか。意外なお答えですね。
武田:おもしろ可笑しくと言いましたが、それは格好良く死にたいということに言い換えられます。世の中にはF1レーサーのように、死ぬかもしれないという危険性を帯びているもののほうが得る報酬も大きくなるという基本ルールがあるわけですね。
姉妹:はい。
武田:そこで問題になるのは、リスクと向き合う勇気なんです。普通ならリスクヘッジのための下準備をして報酬を勝ち取るんだけど、そんな下準備をすることなしに急にリスクと向き合って「ここで終わってもいいかな」という願望は、男には絶対あります。
姉妹:そうなんですか。それを聞いて映画を観るとまた印象が違ってきますね。
武田:ですから、女性の目線からの面白い質問だと思いました。つまり、どれだけ“女”を高めたら、シーラのように愛されるか‥‥。きっかけは何でもいいと思います。むしろ大事なのはタイミングかも。
姉妹:タイミング……、何かアドバイスをいただけますか?
武田:男からみると、「やってやろうか」と後に引けない状況になるようなワガママを言ってくれたほうが、男としてのアドレナリンが発散できてありがたいんですよね。
姉妹:へぇ、そういうものなんですか。オトコをギリギリのところまで追いつめた方が(笑)いいんですね。
武田:だから、女性はまず、「ここで私たちが関係をもったとしたら明日からどうなるの?」という駆け引きをしますよね。逆に「今、ここでアドレナリンを発散させてくれたら、明日のおまえは保証してやる」というのが男の考え方なんですよ。
姉妹:お~っ。鳥肌が立ってしまいました。
武田:そこの判断が二人の距離を決定づけるでしょう。
姉妹:私たちの生き方が今日から変わりますね! 女性は逆に、どうやったら安定させてくれるの? と思ってしまいます。
武田:安定を手に入れるには、危険を冒さなきゃいけないということを知っている男の方が、女性から見ても不思議と“いい男”に映るのではないでしょうか。
姉妹:おっしゃるとおりです。
武田:安定感のある男が魅力的に見えるかというのはまた別で、危険と安定のバランスを見極めて、攻撃的な男を自分の求める安定の方に持ち込むというのが“いい女”の技でしょう。ロマンスに持ち込むのは絶対、女の仕事であってほしいです。
姉妹:それは究極の男性の本音ですね。武田さんが演じるサイもより魅力的に感じてしまいます。
映画『LOVEDEATH─ラブデス─』公式HP
http://www.lovedeaththemovie.com/