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2015年5月7日
第50章 若々しいアメリカの年齢構成|日本老齢化は米国の二倍
第50章 若々しいアメリカの年齢構成──日本老齢化は米国の二倍
文=今 静行
リッチ層ほど子供を産まない。なぜか?
世界的な一般傾向ですが、その国が発展するほど若年齢層の割合が低下し、逆に高齢層の比率が高くなっています。
昔からある日本のことわざにある「貧乏人の子だくさん」がそっくり当てはまります。
貧しいほど子供が多く、リッチな層ほど子供を産まなくなるのは世界共通の傾向です。
恐らくリッチな層は、子供育てにテマヒマをかけて生きるより、より自分たちの生活をエンジョイしようという気持が強いためと説明するのが妥当でしょう。
より自由、より豊かさを求めるお金持は子育てにエネルギーをさくより、自分たちが今日の生活を楽しむという行動が優先するといいかえることもできます。
日本の高齢化はアメリカの二倍
ところで日米の年齢構成を比較してみましょう。15~64歳までのいわゆる働きざかりの比率は日本65%、アメリカ67.1%とほぼ拮抗していますが65歳以上の高齢者層の比率になると様相が激変します。
日本の21.5%に対しアメリカは12.4%とざっと日本の半分です。
アメリカの若々しさを感じさせます。これは2007年現在の数字で、アメリカは2005年時点のものです。
アメリカは特に非白人層の人口増加が目立ち今後40年から50年の間に白人層と逆転します。要するに有色人種がアメリカの人口の半分以上を占めることが確定しているのです。
若々しいアメリカと言い切れる
アメリカは変わざるを得ないのです。政治、経済、軍事力と世界で圧倒的な力を持っているアメリカですが、今後どのような変革をとげて行くのか、興味と関心が持たれる点です。
いえることはアメリカの退潮著しいといわれますが、基軸通貨米ドルの存在は当分続きます。ユーロとか中国の元などいろいろいわれますが米ドルに代わる通貨は見当たらないというのが事実です。大きく変化するアメリカの動向から目を離すことができません。