THEATER|カンパニー・フィリップ・ジャンティによる舞台『動かぬ旅人』
THEATER|ダンス、演劇、音楽などあらゆる要素が盛り込まれたステージアート
カンパニー・フィリップ・ジャンティによる舞台『動かぬ旅人』
“舞台の魔術師”といわれるフィリップ・ジャンティが主宰する「カンパニー・フィリップ・ジャンティ」による舞台『動かぬ旅人』が、5月22日(水)から6月4日(火)までパルコ劇場で上演される。1995年の初演以来、ツアーを重ねてきた本作が完全リニューアルを遂げて、待望の来日を果たす。
Text by YANAKA Tomomi
ジャンティの夢のなかを旅するノンストップファンタジー
コンテンポラリーなダンスはもちろん、演劇、マジックから日本の文楽に大きな影響を受けた人形遣い、そして音楽と、ありとあらゆるジャンルの要素を盛り込んだ、世界でただひとつのステージアートをつくりあげるフィリップ・ジャンティ。私たちの日常のバランスを“気持ちよく覆してくれる”彼が、自身のカンパニーを率いて6年ぶりに日本で舞台を披露する。
フィリップ・ジャンティ自身の夢の世界を再現したといわれるこの『動かぬ旅人』。「場面は、ストーリーというよりは、連想によって進んでいきます」と彼が語るように、多彩な変化が次から次へと繰り出されるノンストップファンタジーだ。
時代の最先端をいく世界中のトップクリエイターたちにも絶大な刺激を与えつづけ、世界中で絶賛される高い芸術性。と同時に、ユーモアとエスプリにあふれた幻想的な舞台。“理解する”のではなく、年齢や性別、国籍といったバックグラウンドにかかわりなく誰もが夢中になり、オープンマインドで楽しめる作品となっている。
パルコでは1992年の『漂流-DERIVES』から、フィリップ・ジャンティの作品を継続的に招聘。そして、今回パルコ劇場開場40周年とカンパニー・フィリップ・ジャンティ設立40周年を記念して上演される。また、パルコ劇場の東京公演のほかにも6月6日(木)の札幌公演、6月8日(土)、9日(日)の大阪公演も開かれるという。90分間の、めくるめくノンストップファンファジーをご堪能あれ。