弩級のスケールで展開する広域プログラム

「六本木アートナイト」は六本木の街を舞台にした注目のアートイベントだ。
さまざまな商業施設や文化施設が集積する六本木の街に、アート作品のみならず、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスなどを含む多様な作品を点在させて、非日常的な体験を作り出す。そして、アートと街を一体化させることにより、東京という大都市における、あたらしい文化的モデルを創出するというものだ。

アーティスティックディレクターを務める日比野克彦氏　　撮影：後藤充

東京を代表するアートの祭典のひとつとして、今年で4回目の開催を迎える「六本木アートナイト」。

今回の目玉となる《TRIP→プロジェクト》では、アーティスティックディレクターを務める日比野克彦氏による“灯台”モニュメントが六本木ヒルズアリーナに登場する。

岩手県陸前高田の街で、東日本大震災の津波による被害を受けた塩害杉を日比野氏自ら伐採し、その杉で作った炭を灯台のともし火とする。

また気鋭の作家が手がける、個性豊かな全長約7メートルの“アートブネ”10隻を各所に展開する《アートブネプロジェクト》は、「六本木アートナイト2013」のメインプロジェクト。

ダンスを中心に多彩な表現をみせる「off-Nibroll」と、メディアアートと音楽をつなぐアーティスト「Open Reel Ensemble」による出港式パフォーマンスなど、“アートブネ”とコラボレーションする形で、あらゆる時間、場所でさまざまな演目が展開される。

off-Nibroll

Open Reel Ensemble

また現代美術家・宇治野宗輝と大編成ジャズ楽団「渋さ知らズオーケストラ」が創り出すスペクタクルな世界の舞台となるフネ、フィリピン在住のアーティスト、Mark Salvatusが一晩かけて来場者とともに作り上げるフネなど、見所満載の“アートブネ”が、六本木を埋め尽くす。

アートが六本木の「日常」に介入する

さらに今年は、エリア内のクリーニング屋や神社にまでアートが飛び出す《アートポート六本木》や、六本木の公園を舞台として実力派ダンサー3組がパフォーマンスを展開する《公園で公演》、また65年の歴史をもち六本木に居を構える「水産経済新聞社」とコラボレーションするプロジェクトなど、六本木の生活空間を巻き込みながら取り組むプログラムが多数予定されている。　

岩井優 《The white building washing》2010-2011 3channel sync full HD video with sound, 11'40",

ボクデス 《パンダンス》2011、撮影：聡明堂

当日は六本木にある複数の美術館で、インスタレーションやトークイベントなどの特別プログラムがおこなわれる。また各美術館で開催中の展覧会は、無料や割引になるものもあり、館全体が非常にオープンな状態となるのでこちらも利用したいところだ。

なお、盛り上がりのピークを見せるのは「コアタイム」という日没から日の出までの時間帯であり、メインとなるイベントが集中している。六本木を舞台にした非日常へのトリップを、ぜひとも体験していただきたい。

「六本木アートナイト2013」スペシャルチケットを5組10名様にプレゼント！
応募締切｜2013年3月15日（金／午前10時）まで

応募は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

チケットは、下記展覧会にて利用可能
森美術館｜「会田誠展：天才でごめんなさい」
サントリー美術館｜「歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎―江戸の芝居小屋―」
21_21 DESIGN SIGHT｜「デザインあ展」
国立新美術館｜「アーティスト・ファイル2013―現代の作家たち」もしくは「カリフォルニア・デザイン 1930－1965―モダン・リヴィングの起源―」のいずれか
※チケットの有効利用期限は2013年3月23日（土）から3月31日（日）まで

六本木アートナイト2013
日時｜3月23日（土）10:00 ～ 3月24日（日）18:00
コアタイム｜3月23日（土）17:55【日没】 ～ 3月24日（日）5:39【日の出】
場所｜六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
料金｜無料（一部のプログラム及び美術館企画展は有料）

六本木アートナイト実行委員会
Tel. 03-5777-8600（ハローダイヤル）
http://www.roppongiartnight.com