ART│21_21 DESIGN SIGHTで『デザインあ展』
ART│テレビ番組の世界に実際に触れる
21_21 DESIGN SIGHTで『デザインあ展』
NHK・Eテレで放送中の教育番組『デザインあ』の世界を、そのまま展覧会へと発展させた『デザインあ展』が2月8日(金)から6月2日(日)まで、東京ミッドタウン内にある21_21 DESIGN SIGHTで開催される。
Text by YANAKA Tomomi
音や映像とともに体感できる展示で、デザインマインドを養う
総合指導をグラフィックデザイナーの佐藤卓氏、映像監修をインターフェースデザイナーや映像ディレクターとして知られる中村勇吾氏、音楽を小山田圭吾氏が担当するという豪華布陣でつくられる教育番組『デザインあ』。子どもたちの未来をハッピーにする「デザイン的思考」を育てることをコンセプトに、「デザインの視点で観る」「デザインの判断力を身に付ける」「デザインの感性を磨く」といった、実生活に必要な能力をはぐくむことを目指して制作されている。
「デザインマインド」をテーマにした今回の『デザインあ展』は、佐藤氏自身やデザイナーの三宅一生氏、深澤直人氏がディレクターを務めている21_21 DESIGN SIGHTで開催。番組に携わるアーティストはもちろん、風呂敷専門店「京都 和文化研究所 むす美」のアートディレクター山田悦子氏ら多彩な11組のアーティストが出品する。
会場では、番組の人気コーナーを再現するほか、今回の展覧会でのみ体感できる作品も数多く登場。たとえば、中村氏と小山田氏が手がける「モノオトと映像の部屋」では、『デザインあ』の映像とモノたちが音楽とともに部屋中に広がるほか、折り紙をテーマにした体験型コーナー「一枚の紙」、“あ”という文字を来場者がデザインする「みんなの『あ』」など、子どもから大人までが楽しめる作品が展示される。
また、2月16日(土)14時からは佐藤氏、中村氏、小山田氏がそろい踏みするオープニングトークも東京ミッドタウン ホールにておこなわれる。
ただ受身の生活にとどまることなく、自身が取捨選択をし、思考を深める重要性が問われているこの時代。豊かな感性を保ちながらデザインマインドを養うことを目的とした本展で、音や映像とともに体感できる作品を楽しみながら、その心をはぐくみたい。