松浦俊夫|秋の始まりには大人のジャズを
Lounge
2015年4月20日

松浦俊夫|秋の始まりには大人のジャズを

松浦俊夫|from TOKYO MOON 9月23日 オンエア

秋の始まりには大人のジャズを

日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』――。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激すおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて24時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムを振り返ります。今週は大人のアレンジが光る“現在進行形”のジャズをご紹介。

Text by MATSUURA Toshio

秋の始まりには大人のジャズを

番組冒頭では、イタリアの精鋭ジャズ・ミュージシャンが集まったバンド、ハイ・ファイヴ・クインテットのメンバーであり、数かずの素晴らしい作品を残してきたピアニスト/コンポーザー、ルーカ・マンヌッツァ。最新作では、盟友であるサクソフォニスト、マックス・イオナータらを迎え、過去の作品を自ら再演! そのアルバムから、シンプルかつクールに展開するハード・バップな1曲「Safari」を紹介しました。

つづいては、それに呼応するかのようにクールな演奏を聞かせるTRI4THの新作を。須永辰緒や小西康陽といった強者たちとのセッションで腕を磨いてきた彼ら。須永プロデュースによるTOKYO MOONにふさわしい楽曲「Night Hawks」でした。

Luca Mannutza Sound Six 『My Music』

Luca Mannutza Sound Six『My Music』

TRI4TH 『TRI4TH AHEAD』

TRI4TH 『TRI4TH AHEAD』

V.A. 『Tokyo Crossover Night 2012』

V.A.『Tokyo Crossover Night 2012』

Karriem Riggins 『Alone Together』

Karriem Riggins『Alone Together』

The Beauty Room 『The Beauty Room II』

The Beauty Room『The Beauty Room II』

ソウルやジャズ・ファンクから生まれたテクノ・ミュージックを生み出す唯一無ニの存在として知られる、DJ/プロデューサーのカーク・ディジョージオ。アズ・ワンをはじめ、いくつもの名義を使いこなす音職人の彼がシンガー/キーボーディストのJinaduと手掛けるプロジェクト、ザ・ビューティー・ルーム。彼らのセカンド・アルバムが間もなくリリースされます。フォーク・ロックやジャズファンク、AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)的な要素も感じられる楽曲群は、おなじくイギリスのゼロ7好きに響く独特な浮遊感を持っています。そのなかから、デヴィッド・ボウイやエルトン・ジョンなどを手掛けてきた、ポール・バックマスターによるストリングス・アレンジが心地よい1曲「One Man Show」を紹介しました。

番組最後で紹介したのは、今年で15周年を迎える、渋谷のワールド・ミュージック・ショップ、エルスール・レコードが手掛けたコンピレーション・アルバム『Feeling Feelin'』。1950年代末から60年代初期にかけてキューバで生まれた、アメリカのジャズと地元のボレーロを融合した独自の歌謡音楽“フィーリン”を集めたこのアルバムから、番組名に合わせて月を題材にしたロマンティックな楽曲で幕を閉じました。

V.A .『Feeling Feelin'』

"V.A .『Feeling Feelin'』"

REVIEW|TRACK LIST

01. Luca Mannutza Sound Six / Safari (Albore Jazz)
02. TRI4TH / Night Hawks (Palette Sounds)
03. Kyoto Jazz Massive / Mystery Of Ages (Village Again / Extra Freedom)
04. Karriem Riggins / Alto Flute (Stones Throw)
05. The Beauty Room / One Man Show (Far Out)
06. Velia Martinez / Luna Nuova Porta Fortuna (El Sur)

今年も開催されるクラブ・ジャズの祭典

今回で9回目を迎えるクラブ・ジャズ、クロスオーバー・ミュージックの祭典であるライヴ&DJイベント“Tokyo Crossover/Jazz Festival”。クラブジャズの古典「Mother of The Future」、「Banks of The Nile」で知られるサクソフォニスト、カルロス・ガーネットをはじめ、欧米から実力派シンガーやDJがゲストとして参加。国内からも“The Roomファミリー”と言えるメンバーが集結し、恵比寿ザ・ガーデン・ホールで開催されます。終演が24時と、大人も存分に楽しめる都市型屋内フェスであると共に、アフター・パーティーは今年20周年を迎えた渋谷の本拠地The Roomでおこなわれるとのことで、とことん音楽を楽しめる夜となりそうです。

Tokyo Crossover/Jazz Festival 2012

Tokyo Crossover/Jazz Festival 2012

日程|9月29日(土)
時間|17:30開場(Main Floor 18:00)/18:00開演/24:00終演
会場|The Garden Hall
東京都目黒区三田1-13-2
料金|前売り券[スタンディング=4500円、指定席付チケット=5500円(限定120席)]、当日券5000円

ライブ|Carlos Garnett (Panama) feat. Bembe Segue (UK) [(吉澤はじめ(Sleep Walker,世界逸産) (Key)/藤井伸昭(Sleep Walker,Masa Sextet) (Dr)/池田憲一(ROOT SOUL) (b)/松岡"matzz"高廣(quasimode) (Per)/廣瀬貴雄(JAZZ COLLECTIVE) (Tb)/西岡ヒデロー(Central) (Tb)/栗原健(Central) (Sax)/猪原 anikki 広志 (G)/Fire Lily (Cho)]、 Mountain Mocha Kilimanjaro
DJs(Main Floor)|Jürgen von. Knoblauch (JAZZANOVA) (Germany)、井上薫(Seeds And Ground)、DJ KAWASAKI feat. N'Dea Davenport (US)、DJ MITSU THE BEATS (GAGLE /Jazzy Sport)、TSUYOSHI SATO (BLACK EDITION)
DJs(Lounge Floor)|KYOTO JAZZ MASSIVE(SHUYA OKINO/YOSHIHIRO OKINO)、黒田大介 (Kickin’)、RYUHEI THE MAN、YOSUKE TOMINAGA (CHAMP)、大塚広子 (CHAMP)、OIBON (CHAMP)、BRISAYUKARI BB (Juno Records)
VJ|HAJIME

問い合せ
Extra Freedom
Tel. 03-5481-6092
support@tokyocrossoverjazzfestival.jp

The Garden Hall
Tel. 03-5424-0647
http://www.tokyocrossoverjazzfestival.jp

松浦俊夫『TOKYO MOON』

毎週日曜日24:00~24:30 ON AIR
Inter FM 76.1MHz

『TOKYO MOON』へのメッセージはこちらまで
moon@interfm.jp

Inter FM 76.1MHz
www.interfm.co.jp

           
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