EVENT|「代替現実(SR)」のパフォーマンスアート
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2015年5月27日

EVENT|「代替現実(SR)」のパフォーマンスアート

EVENT|ナマのSFを体感せよ

「代替現実(SR)」のパフォーマンスアート

映画『マトリックス』や『インセプション』などのSF映画でたびたび登場する、「代替現実(SR)」というキーワード。その仮想現実を現実と錯覚させる最先端技術を使った新しいパフォーマンスが、このたび日本科学未来館にて披露される。

Text by SUGIURA Shu(OPENERS)

現実と仮想現実の境界をなくす、危険な技術!?

SR(Substitutional Reality)システムと呼ばれるこの技術は、あらかじめ記録、編集した特殊な映像と音声を、トップ写真のような特殊な機器「ヘッドマウントディスプレイ」で現実のように映し出し、リアルタイムに目前で起こっている実際の光景と交錯させることで、どちらが現実でどちらが映像なのかを判断不能にさせてしまうという技術だ。

今回披露されるのは、その技術を応用したまったく新しい体験型パフォーマンスアート「MIRAGE」。パフォーマンスグループ「グライダーマン」と理化学研究所脳科学総合研究センター適応知性研究チームによる共同で作成された。エイリアンヘッドと呼ばれるヘッドマウントディスプレイは、インダストリアルデザイナー、山中俊治氏によるデザインだ。

エイリアンヘッドを被った体験者は、SRシステムを通じて約10分間のダンスパフォーマンスを観賞する。その機器を通じて映し出される光景は、今目の前で披露されているダンスかもしれないし、録画されあらかじめ編集された過去の映像かもしれない。その2つの映像が自然に織り交ぜられることで、どちらがどちらなのかはまったく判別不能になる。あらかじめ撮られた映像はパノラマカメラで全方位が記録されており、モーションセンサーにより現実と同じように自由に周囲を見回すことができる特殊なものだ。

また今回の日本科学未来館でのイベントでは、体験者が見る映像は大型のスクリーンにも映し出され、エイリアンヘッドを被っていなくても観覧することが可能。SFの世界がそっくり実現してしまったこの現実を目撃せよ。

MIRAGE

8月24日(金)、25(土)11:00より16:30まで各回15分ごと

8月26日(日)11:00より15:00まで各回15分ごと

入場無料

日本科学未来館7階 イノベーションホール

東京都江東区青海2-3-6

参加方法には「体験」と「観覧」の2種類があります。

[体験]1回の公演につき1人の体験となります。希望者は予めMIRAGEの下記公式サイトからの予約が必要です。体験時間は約10分間です。高校生以上に限ります。

[観覧]体験者がMIRAGEを体験している様子を、体験者の背後にある観客席から観覧できます。予約は不要ですが、未就学児の参加は不可です。

http://mirage.grinder-man.com/

           
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