祿 ROKU|指物の真髄に触れる“中川木工芸 比良工房展”開催
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2015年5月14日

祿 ROKU|指物の真髄に触れる“中川木工芸 比良工房展”開催

祿 ROKU

世界に誇る指物技術の真髄に触れる

中川木工芸 比良工房展 開催

ザ・リッツ・カールトン・東京 45階に店を構える伝統工芸セレクトショップ祿 ROKUでは、黒川昭男展示会につづいて、3月31日(土)より、千年以上の伝統を受け継ぐ京都の木工芸職人 中川周士氏の展示会“中川木工芸 比良工房展”を開催する。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

現代生活のなかにもしっくり溶け込む、木の容れ物の美しさ

2010年、水に強く朽ちにくいという特性をもつ高野槙(コウヤマキ)でできた斬新なデザインのシャンパンクーラーをドン・ペリニオンが公式シャンパンクーラーとして認定したニュースは、いまも記憶にあたらしい。そのシャンパンクーラーを手がけたのが、木工芸の人間国宝である中川清士氏と、その息子の中川木工芸3代目になる周士氏。

クギを使わずに木材を組み立てる伝統技術である指物でつくったシャンパンクーラーは、約200丁の鉋(かんな)を使い分け、2年間の試行錯誤を経て完成したという。

ROKU|中川周士 02

ROKU|中川周士 03

中川木工芸は、京都の老舗桶屋 たる源で修行を積んだ初代亀一氏が京都白川工房を構えたのがはじまりで、二代目清司氏が白川の工房を受け継ぎ、三代目周士氏は二代目より木工職人として桶、指物、刳物(くりもの)、轆轤(ろくろ)などの技術を学び父の工房より独立、滋賀県大津市に「中川木工芸比良工房」を構えている。

比良工房では厳選された上質の和木(国産天然木)を用いて伝統技術により美しい白木の器を製作。最近では従来の桶の常識をやぶるシャンパンクーラーのような斬新なデザインを生み出し、伝統の技とクールなデザインを融合させた作品の数かずを発表している。

中川周士|NAKAGAWA Shuji
1968年 京都市に生まれる。1992年 京都精華大学芸術学部立体造形卒業。1992年 中川木工芸二代目清司(重要無形文化財保持者)に師事。木工職人として桶、指物、ろくろなどの技術を学ぶ。2003年 滋賀県志賀町(現大津市)に中川木工芸比良工房をひらき現在にいたる。2010年「ドンペリニヨン」公認の高野槙シャンパンクーラーを開発。

ROKU|中川周士 04

中川木工芸 比良工房展
日時|2012年3月31日(土)~4月8日(日)
場所|ザ・リッツ・カールトン・東京 45階『祿 ROKU』
東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン
Tel. 03-3423-0006
営業時間|10:00~21:00
年中無休
祿 ROKUオンラインショップ
http://www.roku-shop.com
ritzcarltontokyo@roku-shop.com

           
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