BOTTEGA VENETA│東日本大震災の被災地の若者3人をイタリア留学で支援
BOTTEGA VENETA│ボッテガ・ヴェネタ
バッグデザインを学び、現在奮闘中
東日本大震災の被災地の若者3人をイタリア留学で支援
イタリアのラグジュアリーブランド、ボッテガ・ヴェネタによる東日本大震災の支援として、被災地出身の若者を支援するプロジェクトがスタートした。すでに選考で選ばれた3人は、1月下旬にイタリアに渡り、現在、ヴィチェンツァ建設大学などでおこなわれているバッグメイキングコースで、世界各地から集まった仲間とともに勉学に励む毎日だ。
Text by YANAKA Tomomi
留学生活のようすは公式ホームページやFacebookで公開
東日本大震災発生以降、日本でのEコマースの売り上げ全額や、チャリティのためにデザインされたキーチェーンの収益全額など、日本赤十字社をつうじた寄付をおこなってきたボッテガ・ヴェネタ。そして、これらのチャリティとはまたちがった角度から被災地を支援し、これからあたらしい日本の礎を築く若者へ人生を切り拓くきっかけをつくりたいと、東北の若者へ向けたイタリア留学支援プログラムが企画された。
今回、イタリアへ向かったのは、福島県いわき市出身で、バッグメイキングの専門学校の教育機関に在学する小池夕希菜さん(23歳)。茨城県常陸太田市出身で、アパレルメーカーでバッグデザイナーとして活躍後、日本画修復に携わり、現在震災により休職中の小田部恵美さん(28歳)。青森県出身で、仙台市のインダストリアルデザインオフィスに勤務し、おなじく震災により休職中の佐藤謙行さん(28歳)。渡航費や学費、生活費、イタリア語学研修のすべてを無償で受け、ボッテガ・ヴェネタとヴェネチア建設大学などが共同で開発した336時間にも及ぶバッグメイキングコースの専門課程に3ヵ月間在籍する。
3人は、1月下旬にブランド誕生の地でもあり、3ヵ月間滞在するヴィチェンツァに出発。現在、共同生活をしながら、モードの歴史やレザーの知識などとともに、長い歴史に裏打ちされた伝統と技術、深い知識といったブランドの真髄を世界中から集まった学生とともに学び勤しんでいる。
また、ボッテガ・ヴェネタでは、公式サイトや公式Facebook、Tumblrで3人の滞在日記や、留学生活のようすを紹介。すでに公式サイトでは小田部さん、佐藤さんの日記が公開されており、充実した留学生活のようすやイタリア生活の日常などが写真とともにつづられている。今後、3人は4月中にプログラムを終了し、帰国後には東京大学で成果の発表をおこなう予定だ。
ブランドのクリエイティブ・ディレクター、トーマス・マイヤーはつぎのようなメッセージを述べている。「日本のみなさんの勇気と決意には、いまも心を打たれます。職人の技をブランドの中心に据える私たちにとって、このような取り組みは私たちの責任であるだけでなく、大きな喜びでもあるのです」
慣れない異国の地で生活しながら、またとない学びの機会を得た3人。ぜひ、奮闘するようすをのぞいてみてほしい。
公式サイト
http://www.bottegaveneta.jp/
公式Facebook
http://www.facebook.com/bottegaveneta
Tumblr
http://thestudentdiary.tumblr.com/
ボッテガ・ヴェネタ ジャパン
Tel. 0570-000-677