連載・和醸和楽|第41回 酒造りは米づくりから『泉橋酒造』
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2015年5月27日

連載・和醸和楽|第41回 酒造りは米づくりから『泉橋酒造』

全国でも珍しい、酒米の栽培から醸造まで一貫しておこなう栽培醸造蔵

酒造りは米づくりから『泉橋酒造』

泉橋酒造は、江戸時代の安政4年に現在の神奈川県海老名市で創業しました。江戸から大山詣で人びとが向かった大山街道(現在の国道246号線)近くの造り酒屋としてはじまったようです。神奈川県海老名市は近年ベットタウンとしても人気がありますが、都市空間と田園空間の程よく調和する美しい町です。

文・写真=和醸和楽

私たちの酒造とは

現在の弊社は、「酒造りは米づくりから」の信念のもと、自社栽培の酒米、地元契約栽培の酒米の栽培から、精米、そして、醸造まで一貫しておこなう全国でも珍しい栽培醸造蔵です。太陽と大地の恵みをいっぱいに受けて育まれ信頼ある米を丁寧に仕込む、それが私たちの酒造りです。「いづみ橋」を囲みながら仲間同士で話が弾み、杯を重ねていた……そんな心地よく酔える酒を目指しています。

さがみ酒米研究会
いづみ橋では、地元の酒米生産者、JA、農業技術センターさんのお力をお借りして「さがみ酒米研究会」という酒米栽培の研究・勉強会を組織しています。また、酒米の栽培地域は、相模川東側流域の「海老名市」「相模原市」「座間市」また、近郊の「大和市」「川崎市」となっています。この栽培研究会はいづみ橋にとってなくてはならない大切な存在のひとつです。

和醸和楽|泉橋酒造 02

さがみ酒米研究会の様子

和醸和楽|泉橋酒造 06

さがみ酒米研究会の様子

海老名耕地の恵み
いづみ橋の位置する海老名市に広がる田圃は、昔から「海老名耕地(えびなごうち)」と呼ばれています。この海老名耕地は、豊かな相模川の流れがつくりだした沖積平野部に広がる古来から県内随一の穀倉地域でした。そのはじまりは定かではないようですが、大化の改新(645年)のまえに大昔の人びとが大きな苦労をして拓いたものだといわれています。海老名耕地の自然の恵みをこれからもおいしいお酒で表現していきたいと考えます。

シンボルマーク
関東地方でよく見られる赤トンボは、田んぼで生まれ育つところから、米の栽培時の農薬の使用量を減らすことで、その数も増えてくる。秋の空にたくさんの赤トンボが飛び交う、そんな町をつくりたいと、いづみ橋では赤トンボをシンボルマークとしています。

和醸和楽|泉橋酒造 05

和醸和楽|泉橋酒造 09

純米酒100%醸造蔵
弊社の製品は、そのほとんどが地元で農家の顔が見える環境のなか、契約栽培された「山田錦」「雄町」「亀の尾」、そして「神力」などの酒米で仕込まれています。また、すべての製品は、醸造アルコールなどの副原材料をいっさい使用しない純米酒 (純米吟醸、純米大吟醸をふくむ)です。

泉橋酒造
神奈川県海老名市下今泉5-5-1
Tel. 046-231-1338 Fax. 046-233-1452
http://www.izumibashi.com

           
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