NUDE:MASAHIKO MARUYAMA& NUDE:PR-y|2014年春夏コレクション
NUDE:MASAHIKO MARUYAMA|ヌード:マサヒコマルヤマ
アールブリュット作品とのコラボレーションライン「NUDE:PR-y」も紹介
ルーズすぎない大人のコーディネイト
今シーズンのルックについて、「毎シーズンこだわっていることですが、シンプルに洋服のラインがわかりやすいようにしています。また、ブランドのターゲットとなる年齢層も広いため、今回は大人のイメージが伝わるようにしました」と、デザイナーの丸山昌彦氏。今回は、アールブリュット作品とのコラボレーションラインである「NUDE:PR-y(ヌード:プライ)」についても、コメントしてもらった。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
中間の涼しげな色目を展開
――「ヌード:マサヒコマルヤマ」2014年春夏コレクションのテーマ/コンセプトは?
毎シーズン、テーマはありません。レイヤード風のデザインやモノクロのカラー展開は毎シーズンのことですが、今シーズンは“ホワイトグレー”という、白でもなく、ベージュでもない、中間の涼しげな色目を展開しています。
デザイン的にはロングシルエットのコートや、ヌード:マサヒコマルヤマとしてはこれまでで一番丈の短いショートパンツを多く展開しています。
――今シーズンのキールック(コーディネイト)は?
リネンローン製品染めのロングコート、ブラックとホワイトグレーを同系色でコーディネイトしたものです。また、硫化染めによるリネンのニットのカーディガンにショートパンツをあわせたものなど、ルーズすぎない大人っぽいコーディネイトとなりました。
――キーアイテムとキーカラーは?
製品染めのリネンローンシリーズです。身頃から襟までつづく縫い目によって、襟を立てた状態での美しいラインを表現しました。また、製品染めによる独特な風合いも特徴です。リネンのニットの硫化染めは、ニットの編み目による染めの濃淡が、独特の表情を見せます。キーカラーはブラックとホワイトグレーです。
大胆な柄使いのプリントシリーズが新鮮
――「ヌード:プライ」2014年春夏コレクションのテーマ/コンセプトは?
「ヌード:プライ」の今シーズンは、滋賀県にある「やまなみ工房」(※1)に所属するアーティストたちとのコラボレーション作品です。アールブリュット作品(※2)とのコラボレーションは2回目で、ヌード:マサヒコマルヤマのラインとは別レーベルで展開することとなりました。
※1. やまなみ工房|知的障害者の発達と自立を支援する施設(http://a-yamanami.jp/)
※2. アールブリュット作品|正規の美術教育を受けていない人々が自発的に生み出す、既存の枠にとらわれない表現
――スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の春夏コレクションとのちがいは?
デザインのベースはおなじですが、無地で作るヌード:マサヒコマルヤマにくらべて、大胆な柄使いのプリントシリーズが特徴です。
――今シーズンのキールック(コーディネイト)は?
赤と黒の線で描かれたプリント生地や手描き文字を総柄にしたプリント生地のジャケットと、パンツ上下でのコーディネイトです。大胆な柄使いでも、カジュアルに着てもらえるような提案をしました。
――キーアイテムとキーカラーは?
プリントTシャツでは、オリジナルの作品のイメージを重視しました。また総柄の生地では、大胆に作品をカットしたり、拡大したりしてオリジナルの力強さを保ちながら、洋服の柄として落し込んでいます。プリント生地もオフホワイトではなく、薄いホワイトグレーを地染めした上にプリントを乗せています。
――今シーズンこだわった「素材」は?
プリント生地の柄作りですね。単純に切ったり繋げたりではなく、オリジナルの作品のイメージを残しながら、線が繋がるようにしたり、インクのにじみを再現したり、大きく拡大したり。一見、1枚のパネル調になっていても複数の版を使用していたりするものもあります。
――仕事/プライベートにかかわらず、2014年の個人的な目標を教えてください
海外に挑戦しつづけるためにも、人間ドックを受けようとおもいます。
<主な取り扱い店>
国内=LOVELESS、K’s Clothing、KAWANO、Letter、渋谷西武、24th of augustほか、
海外=I.T.、ASSIN、HOTOVELI
問い合わせ
GEM projector inc.
Tel. 03-6418-7910
http://nudemm.tumblr.com/