テーマは「SPAZIALISMO(スパツィアリスモ)」。2016年春夏コレクション速報|ato
FASHION / MEN
2015年11月2日

テーマは「SPAZIALISMO(スパツィアリスモ)」。2016年春夏コレクション速報|ato

ato|アトウ

コレクションテーマは「スパツィアリスモ 空間主義」

2016年春夏コレクション速報

2016年春夏コレクションで「ato(アトウ)」が目指したのは、衣服と肉体に生じる空間のあらたな表現。服と肉体の間にある空間の絶妙な増減によって展開される、心地良さのなかにエッジーさを隠しもつコレクションは、パーマネントウェアの新段階を示すものとして注目したい。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

レイヤードを意識した最新ルック

大きめで着丈が長いトップスに、ロングTシャツやさまざまな丈のボトムスを組み合わせることによって生まれる独自のジェンダー感 ―― アトウ2016年春夏コレクションでは、開閉式のスリットを入れたロングカーディガン、コクーンふうコート、ガウン、ベストを一体化したブルゾンなど、'80年代ふうのルーズシルエットの超克(ちょうこく)を狙ったアイテムが登場。ナチュラルな肩のラインがドロップショルダーの布を通して現れるため、服のボリュームを感じながらも、身体のシャープさをより際立たせるシルエットになっている。

上記の服は前身、後ろ身、袖などを異素材で切り替えていて、ドビー、鹿の子、オックスとなど表面感をもつ生地に、薄いジャージーカットソーなどを違和感なく合体することで、軽やかなラインと快適な着心地が生み出される。

ato|2016年春夏コレクション

ato|2016年春夏コレクション

ato|2016年春夏コレクション

モード感を発揮する抑制の効いたデザイン

また、白シャツと黒いパンツというプレーンな組み合わせからあらたな魅力を引き出す試みにも挑戦。ジャージーでなくあえてハイカウントのホワイトブロードで縫い上げたハイネックやボートネックシャツ、機能的なスリット入りのロングシャツというバリエーションは、どれも抑制の効いたデザインで逆にモード感を発揮する。

さらにサマーウールとカットソーで作ったジャケット、パンツ、Tシャツによる、遊び心あるセットアップ・スリーピースが新登場。上着を省いたり白シャツでタイドアップしたり、組み合わせによってカジュアルにもフォーマルにも使えるあたらしいドレスパーツとして注目したい。

問い合わせ先

ato press office

Tel. 03-5468-5137

http://www.ato.jp/

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