年間テーマ「SAHOU」から発想された最新コレクション|URU
TOKYOメンズブランド特集|URU
「ウル」2015-16年 秋冬コレクション
年間テーマ「SAHOU」から発想された最新コレクション
2011年秋冬シーズンより名称を現在の「URU(ウル)」に改めた同ブランド。シーズンテーマを設けず、年間を通してひとつのテーマからコレクションを展開している。デザイナーの漆山政春氏に、2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトなどについて聞いた。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
これまでとは逆の行程を踏んだコレクション
──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?
今回はデザインを仕上げたあとに生地をはめるだけではなく、生地を決めてからデザインにとりかかるという、これまでとは逆の工程を踏みました。
また、生地についてもひとつの素材だけで仕上げるのではなく、アルパカやシルクなど、多種多様な素材を意図的に使用し、さまざまな混率の生地を作りました。いっぽう縫製では、その手順を変えなければいけないような複雑なパターンニングにも挑戦しています。
──今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?
年間を通してあえておなじモデル起用し、年間のテーマの統一感をもたせました。
──スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の秋冬コレクションとのちがいは?
今回のテーマはSAHOUですが、ウルというブランドが存在する限り、毎回掲げる年間テーマはこれまでのテーマもふくめ、継続的に引き継がれています。
──今シーズンのキールック(コーディネート)は?
ウルを形成するうえですべてがキールックですが、あえてあげるとすればオーバーコートを使用したルックです。一見重量感のあるウールのオーバーコートを、裏地のない縫製で仕上げることにより、動きのある軽やかな雰囲気を表現しました。
希少なジーロンラムを使用
──キーアイテムは?
キーアイテムは、先に説明したオーバーコートです。こだわった素材はジーロンラム(オーストラリア・ヴィクトリア州ジーロン市に生息する羊の生後6カ月の子羊から最初に梳き取った羊毛)です。
──「今シーズンの気分」を一言で表現してください。
今回のコレクションの気分というよりは、年間のテーマで展開しているので、そのテーマにも基づいた取り組みが“SAHOU”です。
──ブランド(デザイナー)のクリエイティビティを刺激するモノは何ですか?
日常です。
<主な取り扱い店>
乱痴気、amplamp、UNEVEN、GARDEN、ZUKEIF
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