JAMA RICO|2014年春夏コレクション
JAMA RICO|ジャマ リコ
“毎日があたらしい日”はヘミングウェイの代表作の一つ、『老人と海』のなかの言葉
今シーズンのテーマは「Every day is a new day」
「今シーズンは、“Every day is a new day”をテーマに、ヘミングウェイの作品『老人と海』にインスピレーションを得たコレクションです」と語る「JAMA RICO(ジャマ リコ)」デザイナーの加納 学(かのう さとる)氏。キューバの香りがするスタイリングが新鮮だ。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
野外の光と質感を大事にして、フィルムで撮影
――2014年春夏コレクションのテーマ/コンセプトは?
今シーズンのコレクションは、ヘミングウェイの作品『老人と海』の物語の主人公である老人、舞台であるキューバや、ヘミングウェイ自身にインスピレーションを得ています。具体的には老人の使う釣針をイメージしたアクセサリーや、キューバを走るクルマをイメージしたカラー、ヘミングウェイ自身が履く大きいサイズのパンツなどです。
――今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?
今回はテーマ性を考え、あえて老人モデルを起用しました。ブランドがターゲットとする人物ではありませんが、いつもより大人なイメージに仕上がり満足しています。
また、今回はフィルムで撮影し、野外の光と質感を大事にしました。
――スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の春夏コレクションとのちがいは?
前回コレクションは、ブランドの強みである、ネイティブな雰囲気をクリーンに落とし込んだコレクションで、シルエットも比較的細身で、カラーはネイビーが中心でした。
今回は、より季節感を意識して、シルエットはわりとルーズめに、色は白や生成りを中心にし、素材は麻を多用しています。
――今シーズンのキールック(コーディネイト)は?
パジャマのようなざっくりとした麻のロング丈のシャツとデニムを合わせたルックと、ブランドの得意とするデニムをホワイトで仕上げてセットアップで合わせたルックです。前者も後者も、ブランドらしい、夏のあたらしい提案です。
ヨーロッパの麻を使い日本で織られた生地を多用
――キーアイテムとキーカラーは?
キーアイテムは、麻のストライプを使用したシリーズ(シャツ、ロングシャツ、カーディガン)です。ヨーロッパで作られた高品質な麻を日本の高い技術で織り上げた、夏にふさわしいアイテムです。
キーカラーは、オフホワイトで、ただの白ではない“落ち着いた=オフ”にこだわっています。
――今シーズンこだわった「素材」は?
麻です。信頼できる生地屋さんが作る、ヨーロッパの糸を使い日本で織られた、品がよく、柔らかい麻織物を多用しています。
<主な取り扱い店>
下記HP参照
http://www.jama-rico.com/shoplist/
問い合わせ
JAMA RICO OFFICE
Tel. 03-6452-4035
http://www.jama-rico.com