HUM & RAWER|2014年春夏コレクション
HUM & RAWER|ハム アンド ロワー
ビート作家、アレン・ギンズバーグのワードローブをイメージして製作
今シーズンのテーマは「starving hystericial naked」
「2014年春夏コレクションのテーマは“starving hystericial naked”。アメリカのビート文学を代表する作家、アレン・ギンズバーグのワードローブがイメージソースになっています」と語る「HUM & RAWER(ハム アンド ロワー)」デザイナーの濱田博昭氏。オーセンティックなアイテムをベースにしつつ、素材感やシルエットなどで変化をつけたコーディネイトに注目したい。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by SAWADA Kenta
ライフスタイルにとけ込み、シンプルな暮らしができるようなプロダクト
――2014年春夏コレクションのテーマ/コンセプトは?
今シーズンは、アメリカのビート文学を代表する作家、アレン・ギンズバーグのワードローブがイメージソースになっていまが、あくまでもイメージソースでありコピーにならないように、今の時代感やトレンドは意識しています。最終的にライフスタイルにとけ込み、シンプルな暮らしができるようなプロダクトという意識をもってデザインしています。
毎回意識していることですが、クラシックなメンズウェアをベースに、ミッドセンチュリーな雰囲気とコンテンポラリーな雰囲気をブレンドして製作しています。
――今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?
今回のルックはファーストの雰囲気をアップデートしたようなイメージに仕上がっていて、ハム アンド ロワーらしさが出せたと思っています。
――スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の春夏コレクションとのちがいは?
これまでになかったカットソー素材でスーツのセットアップを製作したり、プレーンなTシャツにドレス用のミシンを使うなど、オーセンティックなアイテムを素材や縫製で変化をつけました。カラーも前回より少し濁った色を多用していて、ポップだけど少し大人の印象に仕上げています。
――今シーズンのキールック(コーディネイト)は?
ルック全体を通して今シーズンを表現しています。
テーマを強く反映させたアイテム
――キーアイテムとキーカラーは?
アレン・ギンズバーグがボブ・ディランと作成した曲『SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES』をプリントしたスウェットや、伝説的小説『HOWL』より冒頭に登場する「starving hystericial naked」をプリントしたカットソーなど、テーマを強く反映させたアイテムです。
素材では、インド超長綿を強撚にした天竺や100/2の裏毛にプリントすることで表情に変化をつけました。
――今シーズンこだわった「素材」は?
熱処理をほどこすことで固くなる特殊な糸を使用してボンディングした天竺や、インド超長綿を強撚にした天竺です。
それと、毎回機能的な素材を使用していますが、今回はBritish VentileとBritish Millerrain、超高密度ポリエステルをミックスさせてハイブリット感のある使い方をしています。
――今、ファッションシーンで注目していることは?
モノの良さが際立つ表現をしている事柄に注目しています。ハム アンド ロワーは毎回コレクション形式で発表していますが、最終的にライフスタイルにとけ込み、シンプルな暮らしができるようなプロダクトという意識をもってデザインしています。
ファッションとしての格好良さももちろん大切ですが、リアリティがあり、それぞれの生活に順応する機能的な要素がより多く求められている気がします。
――仕事/プライベートにかかわらず、2014年の個人的な目標を教えてください
今自分に出来ることにつねに全力で取り組むことです。
<主な取り扱い店>
O(東京)、ANTURE(埼玉)、Unlimited.-lounge-(愛知)、BEETLE(愛知)、VICE VERSA(福岡)、PLOT(長崎)、BOUNCE(鹿児島)、DILINE(Web)
問い合わせ
Porta PR
Tel. 03-5794-8278
www.Portapr.jp
HUM & RAWER
www.humandrawer.com