新しい視点で作る、最上級のダウンウェア|Onitsuka Tiger
FASHION / MEN
2015年10月5日

新しい視点で作る、最上級のダウンウェア|Onitsuka Tiger

Onitsuka Tiger × ANDREA POMPILIO | オニツカタイガー×アンドレア・ポンピリオ

日本初のダウンウェアブランドZANTERとコラボ

今季のダウンはモード×スポーティ(1)

昨今、ますます注目が高まる“モードとスポーツの融合”。2013年春夏にデビューしたオニツカタイガー×アンドレア・ポンピリオは、まさにそのリーディングブランドだ。毎回趣向を凝らしたランウェイショーも話題を集めシーンで異彩をはなちつづけているが、この秋冬もご期待通り。それが日本初のダウンウェアブランド「ZANTER(ザンター)」とのコラボレーションによって誕生したダウンウェアコレクションだ。

Photographs by KITAMURA KeisukeStill Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU Studio)Styling by OKU Toshihiro(A.K.A) Hair by MOURI(CUTTERS)Text by NAMEKATA JunDirection by ITO Yuji(OPENERS)IWANAGA Morito(OPENERS)

南極観測隊にウェアを提供しつづけるメーカー

「ザンター」は1951年に設立された日本初のダウンウェアブランドで、1956年の第1次南極観測隊から、2014年の第56次南極観測隊まで日本の遠征チームにダウンウェアを提供。そのほかにもヒマラヤ、エベレスト、マッターホルンなど、数々の遠征チームに公式にダウンウェアを提供してきたメーカーだ。過酷な状況下において命を預けるウェア。それを60年以上提供し続けているこの事実だけでも、いかにクオリティが高いかが、おわかりいただけるだろう。

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ではなぜ、今回オニツカタイガー×アンドレア・ポンピリオが「ザンター」に目をつけたのか? それは、じつは第1次南極観測隊に「ザンター」がダウンウェアを提供した際、局地防寒靴を提供したのがほかならぬオニツカタイガーだったから。「本質的で本格的なダウンウェアをつくりたい」。2015−16秋冬のコレクションを構築するにあたり、そうかんがえたデザイナーのアンドレア・ポンピリオ氏がその事実を知り、必然的に今回のコラボレーションにいたったというわけだ。コンテンポラリー、エッジィ、モード。オニツカタイガー×アンドレア・ポンピリオはそういった印象が強いブランドだが、本質的なクオリティもしっかりフォローしている。だからこそ見るもの、着るものを惹きつけるのだ。

本格派にしてモード、そのデザインバランスは必見

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肝心のダウンウェアだが、やはりかなり優秀。例えば薄手のニットを着てこのダウンジャケットを羽織ったとする。するとほどなくして、じんわりと内側が温まってくるのがわかる。保温力の高さをすぐに実感できるのだ。それもそのはず。

一般的に良質なダウンは600~700フィルパワーといわれているが、これは700フィルパワー以上の国内精毛ダウンを使用。その質の高さが明らかにちがう。

えてしてこうしたダウンジャケットは、ボリュームのせいで着膨れしがちだが、そこはさすがのデザインセンス。

無理にシャープさを演出するのではなく、その着心地の軽さとボリューム感をちゃんと活かしながら、ディテールの細かな工夫で確実にコンテンポラリーに仕上げている。たしかにモードなスマートさがあるのだ。よってコーディネートのレンジも広い。

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デザインはフード付きとフード無しの2種類で、それぞれブラック、ブルー、レッドの3色展開。クオリティにたいするコストパフォーマンスもすばらしい。残念ながら、この本当の魅力を理解できるのは袖を通したものだけ。是非とも店頭で確かめてほしい。

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内側にはZANTERのタグが。MADE IN JAPANのクオリティを証明する。

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袖にあしらわれたワッペンは綿ファスナー仕様で着脱が可能。

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袖口の内側には風の進入を防ぐためのパーツが。親指が通せて機能的。

Page02. ダウン以外にも注目アイテムが多数登場

Onitsuka Tiger × ANDREA POMPILIO | オニツカタイガー×アンドレア・ポンピリオ

日本初のダウンウェアブランドZANTERとコラボ

今季のダウンはモード×スポーティ(2)

ダウンコレクション以外も注目のスタイルが揃い踏み

もちろん、2015−16秋冬のオニツカタイガー×アンドレア・ポンピリオには、ダウンコレクション以外のアイテムも充実。2013年にスタートし、今回で6シーズン目となる。今季のハイライトは、モノトーンのなかのコントラストだ。

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インスピレーションの源は、アンドレア・ポンピリオ氏が多感な時期を過ごした、1990年代のアンダーグラウンドな雰囲気。彼自身が少年から大人の男性へ変化していく時代でもあり、コレクションのメインカラーであるブラックとカラーのコントラストによって、当時の思春期独特の心の闇と楽しさ=“dark & fun”が混合した複雑な時代感が表現されている。

独自のフィルターを通したトレンドアイテム

今季トレンドのピークを迎えるMA-1やコーチジャケット風のウールジャケット、モッズコートなど、90年代を感じさせるアイテムも多く登場。そして、それぞれがアンドレア・ポンピリオのフィルターにかけられ、新しいイメージへとアップデートされている。モノトーンを基本にしたミニマルでストイックなデザインだが、どこかに必ずブランドの匂いと現代的な感覚を確実に残す。そのさじ加減が、このブランドはやはり巧みだ。

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生まれ変わったスニーカーコレクション

そしてさらに注目なのがスニーカー。今季は、いちからアンドレア・ポンピリオ氏がデザインをしたシューズも登場。ソールからアッパーまですべて氏が手がけることで、今までのオニツカタイガーのシューズとはまったくちがったコレクションが完成した。これはブランドのひとつのターニングポイントといえそう。今後の展開がますます期待される。

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冬に活躍するダウンウェアから旬の90年代フレーバーなアイテム、新しく生まれ変わったシューズコレクションと、今季のオニツカタイガー×アンドレア・ポンピリオはトピックスが目白押し。ファッションの楽しさを十分に伝えるラインナップとなっている。もっと単純に、自由に、ファッションは楽しんでいい。そんな氏のメッセージが聞こえてきそうなアイテムを、ぜひ実際に手にとって、体感してみてほしい。

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アシックスジャパン お客様相談室

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