フォトグラファ沢渡朔×モデルTAOスペシャル対談(1)
「森山大道×沢渡朔 写真展」記念
フォトグラファ沢渡朔×モデルTAO スペシャル対談(1)
11月18日(火)まで、神楽坂のギャラリー“artdish g”にて「森山大道×沢渡朔 写真展」が開催されている。
今回は、オウプナーズのために特別に、会場で沢渡朔さんとモデルTAOさんの対談を実現。
フォトグラファと被写体のここに至るプロセス、それぞれの思いを聞いた。
文=梶井 誠(本誌)Photo by JAMANDFIX
これはもうTAOさんを撮るしかない
TAO 沢渡さんにはファッション誌で何度か撮っていただいたことがあって、プライベートでも何度かお食事をさせていただいていました。
沢渡 スタイリストのソニア・パークさんがTAOさんのことをすごく気に入っていて、ソニアさんと組んで3~4回ファッション撮影をしたんですね。
TAO そうしてある日、突然、沢渡さんからお電話をいただいたんです。
沢渡 今年の6月終わりから7月にかけて、ソニアさんが僕のデビュー作の“ナディア”という女の子をモチーフにした「Nadia with White Exhibition」というのを開催したんですが、そのオープニングでTAOさんに久しぶりに会って、そこで今回の撮影を決めました。
TAO きょう私が着ているのもソニアさんがつくった白い服で、写真集でも着ています。
沢渡 じつは、尊敬する森山大道さんと二人展をやるという企画がまずあって、何を撮ろうか悩んでいたんです。そこでこれはもうTAOさんを撮るしかない、と。
私を選んでくれて本当にうれしいです
TAO 撮った写真はチェックさせていただきましたが、こうやってギャラリーで見るのはきょうがはじめてで、沢渡さんには「ありがとうございます」しかないですね。やって本当によかったです。
沢渡 被写体のTAOさんにそういってもらえる、その一言に撮ったすべての意味がありますね。
TAO じつは、撮っていく途中で沢渡さんから「オールヌードになって欲しい」といわれたときは、覚悟が決まらずお断りしようかとも思い、沢渡さんに嫌われてもしょうがない、私の事務所の社長に見捨てられるかもとまで思い詰めたときがあって……。
沢渡 あのときは悩んでいたね。
TAO 女性の裸はとてもきれいなものだし、これが私じゃなかったら「きれい」と素直にいえるはずなのに、これは自分の身体だし、「きれい」とか「すごくいい」とか言われても理解できない、冷静じゃなくなってしまったんです。でも、今日こうして見て、撮ってからまだ数ヵ月ですが、やってよかったと思えるということは、もっと時が経てばもっと大切なものになっていきますね。私の意見を取り入れてもらって本当に感謝しているし、私を選んでくれて本当にうれしいです。
沢渡 こういう経験をすることは、モデルの仕事にとってもかならずいい影響がでるはずです。
「森山大道×沢渡朔 写真展」
11月18日(火)まで開催中
食堂 artdish +artdish g
新宿区矢来町107番地 Tel.03-3269-7289
OPEN 12:00~22:00 月曜日定休
生産者から直送の安全な食材を使った、旬の野菜料理を中心にしたメニューが楽しめる食堂「artdish」も併設
http://www.artdish.co.jp/
TAOオフィシャルブログ
http://ameblo.jp/okamoto-tao/