フォトグラファー桐島ローランド氏創作指揮。Y'sが持つ一貫した女性像を表現するアートプロジェクト|Y’s
FASHION / NEWS
2022年3月16日

フォトグラファー桐島ローランド氏創作指揮。Y'sが持つ一貫した女性像を表現するアートプロジェクト|Y’s

Y’s|ワイズ

2019年にスタートしたアートプロジェクトのフォトワーク、50名の被写体を捉えた全43作品を公開

桐島ローランド氏がクリエイティブディレクターとして創作の指揮をとった「WOMEN'S EMPOWERMENT Autonomy/Heteronomy」。2013年に同じくY’sと桐島氏が共に行った「Women on the Move」を継承するアートプロジェクトとして2019年4月にスタート。プロジェクトに賛同する女性たち50名を被写体に迎え、3年に渡り手掛けられた43作品全てをオンライン公開した。

Text by KOBAYASHI Rikako

Y’sの背景にあるアイデンティティーともいえる哲学を、桐島氏のフォトワークでアートビジュアルとして表現

Y’sは、1972年に山本耀司氏によって創設され、本年で50周年を迎えた。設立時からのコンセプトは「男性の服を女性が着る」。それは現在もY’sの根幹にあり、移り変わる時代と共に多様に変化しながら、しなやかに生きる女性のための服をつくり続けている。
「WOMEN'S EMPOWERMENT Autonomy/Heteronomy」というタイトルにもある「Autonomy/Heteronomy」には、Y’sの哲学をアートビジュアルとして表現する一翼を担った桐島氏の想いが反映されている。

どのような形でも、意志を持ち、しなやかに存在する凛とした女性。それを、自身をもって表現する女性たち

各作品は、被写体からインスピレーションを得て導かれた「ワード」が印象的なモチーフとなっており、それぞれの在り方が表現されている。
フォトワークの背景には、桐島氏が世界中の地で撮影してきた様々なランドスケープが選ばれ、親交の深いアートディレクターのロザンヌ・カン・ヨバノブスキ氏によってアートワークが施された。作品上で、ほかにない「唯一の場所」となり、被写体の女性たちの固有の立ち方を表している。
本アートプロジェクトで、桐島氏は「現代社会における自由とは何か」「女性とは何か」という問いかけを提示している。Y’sはその問いに対しての答えを、50年に渡り「服」というかたちで表現してきた。
そしてそれが、被写体の50名の女性たちによって体現され、世の中へパワーを送り続ける「WOMEN'S EMPOWERMENT Autonomy/Heteronomy」を、ぜひご覧いただきたい。
WOMEN'S EMPOWERMENT Autonomy/Heteronomy
公式サイト|https://www.yohjiyamamoto.co.jp/collection/womens-empowerment/
問い合わせ先

Y's
https://www.yohjiyamamoto.co.jp/ys/

                      
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