アレキサンダー・ジラードの想いを現代に。半世紀以上の時を経てオブジェが復刻｜Vitra

Vitra｜ヴィトラ

ジラードの手の痕跡が現代に蘇る。「ジラードバード」はブックエンドにも

1920年代後半から70年代後半にかけて、アメリカで活躍したデザイナー、アレキサンダー・ジラード。古典的なモダニズムに遊び心を加え、テキスタイル、住空間、航空会社のトータルデザインまで幅広く手がけたことで知られている。家具ブランド「ヴィトラ」の2021年春夏コレクションとして、ジラードのプロダクト「セラミックコンテナ」「ジラードバード」が復刻。現在発売中だ。

Text by WAKABAYASHI Satsuki

アレキサンダー・ジラードの没後、膨大なアーカイブを管理する「ヴィトラデザインミュージアム」は、ジラードの家族とともに作品の復刻に注力してきた。

「セラミックコンテナ」はもともとジラードが自身で旋盤を用いて作った木製のオブジェがベース。現代の暮らしに合わせて素材をセラミックに変え、カギやコイン、小さな雑貨を収納するのに最適だ。ジラードならではの豊かな色彩感覚を纏い、オーベルジュ(茄子色)、アイスグレー、クリームの 3 色展開となっている。