#04 『here and there』
#04 Nieves(4)
レコードにレーベルのカラーがあるように、出版社が本を選ぶ基準になってもいい。
オルタナティブな視点で、
良質な本をリリースする出版社と本を紹介していく『UTRECHT』代表・江口宏志の“レーベルで選ぶブックガイド”。
今週はファッションジャーナリスト、林央子をフィーチャー。
Nievesに参加する日本人の先駆けとなった、彼女がもつ感性とは?
here and there
Nievesからは、いままでミヤギユカリ、長崎訓子、ホンマタカシなど多くの日本人アーティストのジンや作品集が発行されている。
その先駆けとなったのが、ファッションジャーナリスト、林央子をゲストエディターに迎えた『ZOO MAGAZINE #4』だった。
だから、彼女が関心のある人々やものごとを、雑誌形式で発行する『here and there』が、前号よりnievesの刊行物となったのは、とても自然に思える。
そして、8月末に発売される最新号『here and there vol.7』では「Paris - Tokyo Issue」と題し、Purple Journal編集長のエレンフライスがパリについて写真とエッセイをよせ、ホンマタカシの東京の写真に、キム・ゴードン、マイク・ミルズらが「なぜ東京がすきか?」をテーマにエッセイを寄せている。
個人的な思いの集まりが、『here and there』という明確な意志をもった一冊の本になっていて、いつもながら感心させられる。
『here and there vol.7』
Nakako Hayashi(Nieves刊) 2415円
【Good Book Information】
『here and there vol.7』 Nakako Hayashi(Nieves刊) 2415円
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