also craft #04 『エドワード・S・ウールのカッティングボード』
Design
2015年11月11日

also craft #04 『エドワード・S・ウールのカッティングボード』

#04 THINGS FOR BREAD
――朝食の楽しみを教えてくれるもの

ランドスケープ プロダクツ中原慎一郎による工藝をテーマとしたさまざまな出会いを紹介する "also craft" 。
第4回めは「エドワード・S・ウールのカッティングボード」を紹介します。

海外の知人宅での楽しみのひとつが、朝食。その準備の仕方も様々ですが、日本とちがいご飯が出てくるわけではないので、やはりパンの出し方が日本人の自分にとってはとても興味深い。
かわいい丸みを帯びたかたちのカッティングボードの上でカットされたパンは、本当に美味しそうにみえる。キズの入ったそのカッティングボードも、テーブルの上にあるだけでも絵になる。

一枚の木の板が朝食の時間を豊かにしてくれる。

自作のカッティングボードをつくるも良いが、近年出会ったアメリカの木工作家エドワード・S.ウォールのカッティングボードは本当にすばらしい。
素材にもちいられているバーズアイメープルは、ハードメープルのなかでも500本に1本の確率で発生するという大変貴重な材。鳥の目のような斑点が特徴で、木目の魅力が最大限に活かされ、有機的なプロポーションとして完成されたカッティングボードは、日用品でありながら「美」と「機能」を兼ね備えた芸術品といえる。

           
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