NOOKA|マシュー・ワォルドマン Vol.33 「アーティスト、Jon Burgermanにインタビュー」
僕たちは時空を行き来するような、最高にかっこいい腕時計をつくる予定!
Vol.33 アーティスト、Jon Burgermanにインタビュー
辛口なユーモアをふくんだ落書きふうのイラストで評判を得ている、ジョン・バーガーマン(Jon Burgerman)。これまでにも、AdidasやLevi’s、Appleとコラボレーションするなど、その活動は多岐にわたる。彼の作品は、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館にも収蔵されている。
Text by Matthew Waldman
創造的なアイデアをどう作品に昇華させていくか
Matthew まずは読者のために、軽く自己紹介してもらえますか?
Jon 僕の名前は、ジョン・バーガーマン。イギリス出身のアーティストです。僕は、創造的なアイデアをどう作品に昇華させていくかに焦点をあてて活動をしています。ドローイングやペインティング、アニメーションや即興パフォーマンスなどで発表している作品は、直(じか)にペンで描いているものがほとんどですが、スキャンしてPC上で創作することもあります。構想を練るときや文章を書くとき同様、概念と形を結びつける際に、韻の要素を取り入れ、全体に調和をもたせるのが僕のドローイングスタイルです。
好きなものは、モヒート、寒い日、ポテトスナック。嫌いなものは、モスキート(蚊)、暑い日、セロリです(でも、サラダは好きです)。
Matthew いま、ニューヨークにお住まいですよね。オスカー・ワイルド、ジョン・レノンと、歴代の偉大なイギリス人は一様にニューヨークに移住していますが、この伝統を受け継いでいることについてどう思いますか。
Jon お世辞でもうれしいです! オスカー・ワイルドは、ニューヨークでの税関審査の際に、「私の才能以外に申告するものない」と言い放ったという逸話があります。僕が彼らにつづく存在になり得るかはわかりませんが、僕の場合は長い列にならんで待たされることにすっかり閉口してしまうので、税関を通る際には極力言葉を発しないようにしています。これは、堕落と歓喜が混在する目まぐるしき大都市、ニューヨークへの迎えかたではありません。あとは、銃弾を受けることなくここで平穏に暮らしたいので、ジョン・レノンのような才能がなくて良かったと思います。
マシュー・ウォルドマンは、イギリスでも有名?(笑)
Matthew 作品のモデルとして、人間と犬、どちらが好きですか?
Jon うーん、人間なら話せば通じるけど、犬はまったく聞く耳をもたずに走っていってしまうからなあ。でも、どちらも好きです。犬のヌードなら気恥ずかしい思いをもたずに描けますね。人間のモデルより、ちょっとよだれを垂らしますけど。
Matthew 初めて僕と会ったとき、どんな印象を受けましたか。マシュー・ウォルドマンは、イギリスでも有名?(笑)
Jon 正直にいうと、イギリスで暮らしていたころはまったく知りませんでした(笑)。僕が子どものころ、イギリスのトレンドはアメリカより数年遅れていたから、無理もないことなのですが。今となっては数週間、いや数日、数時間と、マシューの存在を忘れることはないぐらい。現に、こうしてあなたの世界のなかに僕がいて、あなたは僕の意識のなかにいる。会おうと思えば、ときどき夢に出てくることさえありますよ。
NOOKA×Jon Burgermanのコラボレーションが決定!
Matthew 今度、NOOKAとコラボレーションすることになりましたが、それについてはどう思いますか。
Jon あなたからコラボの話が来たときは、本当に興奮しました。自分が普段から愛用しているブランドと仕事ができることほど、うれしいことはありませんからね。僕たちは時空を行き来するような、最高にかっこいい腕時計をつくる予定です。大げさではなく、時計を見れば、きっちり正確に見る者をその時間に送り届けてくれて、そして、時計から眼を上げれば、未来のなかにいるような感覚の時計です。
ストラップ部分には可愛い食べものやスマイルマークのイラストがほどこされて、街中でも目を引く、おしゃれなひとのマストアイテムとなることでしょう。
Matthew’s recommendation── Vol.2: Nooka ZUB20 ZIRC PS
NOOKAのなかでも、定番で人気の「ZUB20」シリーズ。このハイブリットラインは、数多くの分析を重ねた末に完成した、意外性のあるカラーリングが特徴です。
これからの季節、スタイリングのアクセントとしても活躍することでしょう。