連載・和気雅美|クリスマスリースで、2013年のラッキーカラーを先取り!
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2015年4月24日

連載・和気雅美|クリスマスリースで、2013年のラッキーカラーを先取り!

FLORALUXE|フローラリュクス

来年のラッキーカラーは、ゴールド、オレンジ、ブルーの3色

クリスマスリースで、2013年のラッキーカラーを先取り!

今年のトレンド色といわれた「ピーコックグリーン」。青緑は、水、海、空、森の樹木、そして地球の色。自然のすべてを内包する色だからか、心を鎮めてくれる力を感じます。それに合わせたシンボルは孔雀。孔雀の羽をよく見ると、青、緑に紫、フューシャピンク、カッパーゴールドと玉虫色のように光っています。色をそれぞれの花材で組み合わせて構成していくことになります。

Text & Photo by Wake Masami

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孔雀の羽根模様になった“百の眼”伝説

孔雀はキリスト教とは関係が深く、欧米ではこのシーズンによくデコレーションされるアイテムです。それには由来があり、ギリシャ神話にこんな伝説があります。

――ヘラの神殿に仕える、イオという美しい巫女がいた。ある日、彼女はゼウスに身を任せよ、という神託を受けて愛人になるが、あるときゼウスは嫉妬深い妻ヘラの眼をごまかすために、機転を利かせて愛人イオを純白の牝牛に変えてしまう。

が、お見通しのヘラはその牝牛を欲しがり、身体じゅうに百の眼をもつ巨人アルゴスに牝牛を見張らせておく。アルゴスの百の眼は交代で、昼夜、牝牛の番をした。

一方ゼウスのほうは、ヘルメスに牝牛を盗むよう命じる。ヘルメスは美しい葦笛の音色で眠らせる作戦でアルゴスの百眼は次第にうとうととなり、やがて完全に眠らせてしまった。こうしてその首を切り落とし、牝牛を救い出す。

ヘラはアルゴスの死を悲しみ、その目を孔雀の尾羽に飾った。以来、百の眼は孔雀の羽根模様となったという……。

和気雅美|FLORALUXE 02

和気雅美|FLORALUXE 06

こうしてキリスト教では、孔雀の尾の模様は「すべてを見通す目」のシンボルとなりました。のちに「すべてを見通す目」は、審問的なニュアンスが色濃くなってしまいましたが、もともとは「万人を見守っている」という意味だったそう。

また毎年春になるとその羽根を着替えて生まれ変わることから、「永遠」とくに「再生」のシンボルとして使われるようになり、魂の不死性を象徴していました。

そして来年のラッキーカラーは、「ゴールド、オレンジ、ブルー」の3色だそうです。一足先にブルーをクリスマスリースに取り入れて、2013年を幸先のよい一年にしたいものですね。

和気雅美|FLORALUXE 08

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フローラリュクス / ニューヨークフラワースクール

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