グッドイヤー、サステナブル素材90％のデモタイヤを発表｜GOODYEAR

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2030年までにサステナブル素材100％のタイヤを導入を目指して

ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー（以下グッドイヤー）は、サステナブル素材90％のデモタイヤを発表した。

Text by OPENERS

2023年にはサステナブル素材70％のタイヤの量産および販売を開始する予定

グッドイヤーが発表したサステナブル素材90％のデモタイヤは、グッドイヤーの社内テストとともに、公道走行を可能にするために適用されるすべての規制テストに合格したもの。

またテストにより、このタイヤが従来の素材で造られた比較用タイヤと較べて転がり抵抗が低いことも証明されたという。転がり抵抗が低いということは、低燃費と二酸化炭素排出料の削減に寄与する可能性があることを示している。

実際に採用されているサステナブル素材に目を向けると、例えばタイヤのコンパウンド補強や寿命向上のために配合されるカーボンブラックは、従来製品ではさまざまな石油製品を燃やして作られてきたのに対し、同タイヤでは、メタン、二酸化炭素、植物由来の油、使用済みタイヤの熱分解油原料から作られる4種類のカーボンブラックを特徴としている。

これらのカーボンブラック技術は、炭素排出量の削減、リサイクル性の向上、さらにバイオベースの炭素を使用しながらも一定の性能を発揮することを目標にしているという。

このタイヤに使用されている大豆油は、極端な温度変化においてもコンパウンドの柔軟性を保つのに役立つと同時に、グッドイヤーの石油系製品の使用量削減にも寄与する。また、大豆タンパク質のほぼ100％が食品や動物飼料用途に使用されているが、かなりの余剰油があるため、産業用に転用することで余剰分を活かすことにもつながる。

グッドイヤーではこうしたサステナブル素材への移行をすでに進めており、現在、8つの商品ラインと一部のレース用タイヤに大豆油を使用しているという。

同社の上級副社長グローバルオペレーション&CTOのクリス・ヘルセル氏が、「グッドイヤーは2030年までに業界初のサステナブル素材100％のタイヤを導入するという目標に向けて順調に前進し続けています」と語る通り、2023年には22年1月に開発の成功を発表したサステナブル素材70％のタイヤの量産および販売を開始する予定だという。

問い合わせ先

グッドイヤー
https://www.goodyear.co.jp/

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