ポルシェ初となるフルEV「タイカン」がついにワールドプレミア|Porsche
CAR / NEWS
2019年9月10日

ポルシェ初となるフルEV「タイカン」がついにワールドプレミア|Porsche

Porusche Taycan|ポルシェ タイカン

ポルシェ初となるフルEV「タイカン」がついにワールドプレミア

ポルシェAGは9月4日(水)、北米、中国、ヨーロッパの3大陸で同時に、ポルシェ初となるフルEVスポーツカー「タイカン」をワールドプレミアした。

Text by YANAKA Tomomi

「タイカンターボS」と「タイカンターボ」から導入

これまでニュルブルクリンク北コースでの記録達成や、中国など各地でのデモランを行ってきたフルEVの4ドアスポーツサルーン「タイカン」が満を持して登場した。これまでのEVが搭載してきた400Vではなく、800Vのシステム電圧を備えた初の市販車となる。
最初に導入されるのは、トップモデルで最大560kW(761ps)のオーバーブースト出力を発生する「タイカンターボS」と、最高出力500kW(680ps)の「タイカンターボ」。いずれもモーターをフロントとリアのアスクルに1基ずつ搭載し、四輪で駆動。最高速度はどちらも260km/hで、ターボSは0-100km/h加速は2.8秒で達し、ターボは3.2秒を記録。航続距離は、ターボSで最大412km、ターボは450kmになるという。
この2台に続き、今年中には出力の少ない四輪駆動モデルが発表される予定。さらに。2020年末までには派生モデルとして「タイカン クロスツーリスモ」のデビューがアナウンスされている。
エクステリアは、後方に向かって傾斜するスポーティなルーフラインに、曲線の強いフェンダーや彫の深いサイドセクションが与えられ、インテリアでは直感的な操作を可能にするインターフェイスが採用されたという。「ヘイ、ポルシェ」と呼びかけるだけでコマンドに対応するボイスコントロール機能も備えられた。
そして、特筆すべきはその充電時間の短さ。タイカンには800Vのシステム電圧が備えられているため、高出力充電ネットワークの直流(DC)を使えば約5分で最高100kmの航続距離に必要なエネルギーをバッテリーに充電可能。5パーセントから80パーセントまで充電するのに必要な時間は理想的な状況で22分30秒となるいっぽう、自宅でも最大11kWの交流(AC)でも充電可能とした。また、これらの充電した電気を効率よく使うため、回生ブレーキも採用されている。
日本での導入時期や詳細、価格などは未定。追加の情報を待ちたい。
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