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2020年9月28日
フェラーリ、ワンオフモデルの「オモロガータ」を発表|Ferrari
Ferrari Omologata |フェラーリ オモロガータ
フェラーリ、ワンオフモデルの「オモロガータ」を発表
フェラーリは9月25日、ワンオフモデルの「フェラーリ オモロガータ」が完成し、短時間ながらフィオラーノ・サーキットを周回したと発表した。
Text by HARA Akira
サーキットで頂点を極めると同時に公道でもリラックスして走行できる
目の肥えたヨーロッパの顧客に依頼され、コーチビルダーによってつくられるフェラーリのワンオフモデル・ライン。「P540 Superfast Aperta」以来、フェラーリが生み出してきた10台目となる最新作のフロントエンジン V12 ワンオフモデルのキーワードとなったのは、「ホモロゲーション取得済み」を意味 する「オモロガータ」という言葉。プロジェクトは、最初のスケッチの提示から完成まで2 年あまりかかったという。
デザイナーは、812スーパーファストの基本的なパッケージから、考え得るあらゆる自由な領域を解き放ち、要素として残したのはフロントウインドウとヘッドライトだけ。ハンドクラフトによるアルミニウム製ボディは、潜在意識に訴えかけるようなディテールが散りばめられていて、あたかも各ディテールの発端となったインスピレーションの源を特定できるかどうか、ファンを挑発しているかのようだという。
エクステリアは、フラットになった楕円形グリルを出発点として、徐々に広がるフロントのボリューム感を決定。ホイールアーチの上の丸いセクションは、ボンネットを包み込むストライプによって強調され、グリルから自然に押し出されたように見える。
ドアの後方は、リヤ・クォーターウインドウを取り払ったことで、リヤ全体のボリューム感が増し、ファーストバックからせり上がるリヤスポイラーは、ダウンフォースだけではなくアグレッシブ性も高めている。
また、狭く配置したシングルテールランプが緊張感を引きたてている。ボディカラーは専用に新しい色調のレッドを開発。燃えるような3層のロッソ・マグマが暗いカーボン・ファイバー仕上げに組み合わされた。
インテリアは、フルブラック背景に、レザーと Jeans Aunde®ファブリックを組み合わせたエレクトリック・ブルーのシートを採用し、4 点式シートベルトを装備した。ダッシュボードとステアリングホイールの金属製パーツは、1950年代と1960 年代の偉大な GTレーサーやフェラーリのエンジン・カムカバーと関連のあるひび焼き塗装効果で仕上げられており、インナー・ドアハンドルや F1 バッジなどのディテールでは、フェラーリ250 LM や 250 GTO などのマシンで頻繁にみられるハンマー塗装効果が用いられた。
サーキットで頂点を極めると同時に、公道でもリラックスして走行できるオモロガータの価格は公表されていない。
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