ベントレー史上最高のパフォーマンスを発揮──新型コンチネンタルGTスピードがデビュー｜Bentley

BENTLEY Continental GT Speed｜ベントレーコンチネンタルGTスピード

ベントレー、高性能モデルの新型コンチネンタルGTスピードを発表

ベントレーは、2021年3月23日（火）16時、日本時間の24日（水）1時に、史上最高の運動性能を誇る新型グランドツアラー「コンチネンタルGTスピード」を発表した。

Text by HARA Akira

最高出力659ps、最大トルク900NmのW12ユニットを搭載

コンチネンタルGTスピードが搭載するのは、ベントレーの代名詞ともいえる 6.0 リッターW12 TSI エンジンの改良版で、最高出力は現行のW12モデルを 24ps(4%)上回る659ps、最大トルクは 900Nm という驚異的な数値を維持している。そのパフォーマンスは最高速335km/h、0-100km/h加速は0.1秒短縮した3.6 秒となっている。また、可変シリンダーシステムを搭載し、特定の条件下で12 気筒の内の 6 気筒を休止。燃費も向上している。

ベントレー史上最高のパフォーマンスを発揮──新型コンチネンタルGTスピードがデビュー｜Bentley

トランスミッションは8段デュアルクラッチ式で、走行モードは「スポーツ」「ベントレー」「コンフォート」「ダイナミック」。スポーツモード時にはこれまでの2倍の速さで変速が可能となり、始動時とシフトダウン時のエキゾースト特性を強化した。

運動性能では、エレクトロニック・リア・デファレンシャル(eLSD)をベントレーで初めて導入。「ベントレー」モードと「コンフォート」モードでは、eLSD によってトラクションが向上するため、安心感に満ちたドライビングを楽しめ、高速走行時の安定感が格段に向上した。

「スポーツ」モードでは、アクセルオン･オフ時の調整をバランスさせることで、ターンインのレスポンスが改善し、直進性が向上。トルクもよりリア寄りに配分される。さらに、低速時には前後輪が逆位相、高速時に同位相となるエレクトロニック・オールホイール・ステアリングやアクティブAWDも搭載した。

ブレーキは、向上したシャシー性能にふさわしい新設計のカーボンセラミック製をオプションで用意。耐フェード性に優れ、ブレーキペダルにはしっかりとした踏み応えがあり、最高速からのフルストップ時に発生する最大 10 メガジュールのエネルギーを受け止める。素材をカーボンセラミックにすることによってばね下重量が 33kg 以上も軽くなる上、ブレーキダストが極めて少なく、スピードモデル専用 22 インチホイールの美しいルックスを手間をかけずに保つことができるという。

エクステリアでは、ラジエターグリルとバンパーロアグリルをダークティントとしたほか、造形の美しいスポーツタイプのドアシルやダークティントのラジエターマトリクスを採用。フロントフェンダーにはクロームのスピードバッジをさりげなくあしらった。

インテリアは、レザーとアルカンターラで手仕上げられたデュオトーンカラースプリットで彩られ、ステアリングホイールも同様のカラーで統一。「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」キルトは標準装備に含まれ、ヘッドレストに施された「Speed」の刺繍が、スタンダードなコンチネンタル GT との違いをほのめかす。また、自分好みに演出できるよう、メインハイド 15 色とセカンダリーハイド 11 色を用意。スピード専用カラースプリットではアルカンターラをレザーに置き換えることもできる。

ウッドパネルは標準設定の Piano Black をはじめ、Crown Cut Walnut、Dark Stained Burr Walnut、Dark Fiddleback Eucalyptusが無償オプション。木目の美しさを生かしたオープンポアフィニッシュは Dark Burr Walnut、Crown Cut Walnut、Koaの3 種類を用意する。