アウディ、新たなるフラッグシップSUV「Q8」発売|Audi
CAR / NEWS
2019年7月23日

アウディ、新たなるフラッグシップSUV「Q8」発売|Audi

Audi Q8|アウディQ8

アウディ、新たなるフラッグシップSUV「Q8」発売

アウディジャパンはSUVの新たなフラッグシップモデルとなる「Q8」を発表、9月3日より販売を開始する。価格は993万円(消費税8パーセント込)でガソリンモデルからの導入である。

Text & Photographs by UCHIDA Shunichi

最高峰を意味する“8”

アウディにとって“8”という数字には大きな意味がある。例えばセダンのフラッグシップは「A8」であり、スポーツモデルでは「R8」がトップに君臨している。そしてSUVの頂点を極めるのが今回登場した「Q8」だ。つまり8という数字はそのラインナップの最高峰を意味するのだ。

そのQ8は最近の流行でもあるクーペスタイルのSUVとしてデビューした。これは「Q7」よりも、さらにスポーティでラグジュアリーなモデルを志向するユーザーに向けて新開発したからだ。
アウディQモデルの新たな特徴である八角形のシングルフレームグリルや、アウディの代名詞であるクワトロを象徴するブリスターフェンダーなど、ダイナミックなスタリングが与えられた。特に八角形のシングルフレームグリルは今後のQモデルに用いられていくという。

このQ8をデザインするにあたり、モチーフとされたのは「スポーツクワトロ」だった。今回の発表に合わせて来日したAudi AGエクステリア デザイン チームリーダーのフランク・ランバーティ氏は、「全く新しいクルマをデザインする際には、必ずアウディの歴史を振り返ります。その結果、アウディスポーツクワトロを見つけました。確かに一番かっこいいクルマとはいえないかもしれませんが、最もエキサイティングなクルマであることは間違いありません。そこでこのクルマを参考にすることにしました」とその理由を説明する。

Audi Q8|アウディQ8

アウディ、新たなるフラッグシップSUV「Q8」発売 (2)

スポーツクワトロから継承されたデザイン

Q8にスポーツクワトロのどのようなデザインがモチーフとされたのか。一つはブリスターフェンダーだ。これはデザイントップのマーク・リヒテ氏が「アウディは必ずクワトロを示さなければいけない」という信条をもとに表現したもので、メインテーマである。

続いて、フロント周りのブラックマスクをモチーフに、Q8では前述の八角形のシングルフレームグリルを囲むようにS-Lineではチタングレー、標準車ではボディ色、そして先般発表されたばかりのSQ8はグリル周りにアルミを採用し、それぞれ力強さを表している。
また、通常クーペスタイルのSUVでは流麗なルーフラインを持たせ、なだらかな傾斜を描くリアエンドになりがちだ。しかし、スポーツクワトロは力強いCピラーがリアスポイラーにつながる特徴的なデザインで、それをQ8でも再現。他のクーペタイプのSUVとは一線を画すデザインとなった。

そして、リア周りでは黒いライトバンドがスポーツクワトロのデザインモチーフとされ、遠くから見てもQ8だという力強いステートメントになっている。

ランバーティ氏も「このクルマは他とは違う力強い存在感を放つクルマです」と述べ、独自の世界観をまとっていることを強調した

48V MHEVを搭載

Q8に搭載されるパワートレインは3リッターV型6気筒ガソリン ターボエンジンを搭載。そこに48Vの高い電圧とリチウムイオン バッテリー(10Ah)、ベルト駆動式オルタネーター スターターを用いたマイルド ハイブリッド システムにより、高性能と高効率を高次元で両立。この新しい48V MHEVシステムによって、22km/h以下でのエンジンのストップ&スタートと最大12kWという高いエネルギー回生能力を実現している。
またダンピング コントロール サスペンションや、後輪を最大5度操舵するAWS(オール ホイール ステアリング)といったシャシー技術により、ボディサイズを感じさせないスポーティな走りが楽しめる。さらに、アダプティブ エア サスペンションを選べば、走行状況にあわせて車高を+50mmから-65mmの115mmの範囲で調節が可能となり、オンロードでのダイナミックなハンドリングと快適な乗り心地とともに、オフロードの高い走破性を実現している。

なお、来年にはディーゼルモデルも導入予定だという。

Audi Q8|アウディQ8

アウディ、新たなるフラッグシップSUV「Q8」発売 (3)

ますます拡大するSUV市場に対応するため

アウディ ジャパン代表取締役社長のフィリップ・ノアック氏によると「2006年にQ7を導入して以降、アウディのQモデルの人気は、続いて登場した「Q5」「Q3」によってさらに高まっています。さらに最近ではコンパクトな「Q2」モデルを2017年に発売し、アウディジャパンのベストセラーモデルの一つとなっています」と述べ、「現在ではアウディを購入するお客様の3人に1人がSUVを選択しています」という。

そして、Q7がある中でなぜあえて同じセグメントにQ8を投入するのか。その理由について、「SUV市場が成長を続けているからです。2019年第1四半期のアウディの世界販売に占めるSUVのシェアは38パーセント。そしてその数値は2025年までに50パーセントになると予想しています。したがって2025年には2台に1台がSUVになる計算となります」と、さらにSUV市場が成長していくことを予測。
日本におけるプレミアムSUVセグメントの成長を分析すると、「顕著な傾向は全高が低くワイドなスタンスを備えクーペのようなシルエットを備えたSUVモデルの販売が好調なのです。これらのモデルはとてもスポーティであると同時にスタイリッシュでもあります。こうしたクーペタイプのSUVはファッション、デザイン、最新のトレンドに非常に敏感な富裕層を魅了。こうしたお客様は自分のクルマでライフスタイルや個性を表現したいと考えています。こうしたことからいわゆるSUVクーペと呼ばれる市場が生まれているのです」とし、そのマーケットにQ8を投入したのだ。。

そして、「アウディQ8はよりスポーティでスタイリッシュなSUVを求める新しい市場に対するアウディの答えなのです」とコメントした。

アウディと共演したい

今回の発表会には俳優の井浦新氏も登壇。Q8の印象について、「自分もモノを作る仕事をしているのですが、その時に大事にしていることとして温故知新、古きをしっかり学んで新しい時代に新しい感覚でモノを作っていくということがあります。Q8を最初に見た時の印象は洗練された新しさというものと、どこか無骨な逞しさ、タフさを感じる懐かしさという二つが同居しているデザインだなと感じました。洗練されたものと、懐かしさ、タフさ、無骨さというものは僕にとっては理想的なプロポーションなのです」とコメント。
また助手席インプレッションとして、「これだけタフなビジュアルを持っていながら、とても静かで中が広い。縦方向とともに横の広がりがあるので、ラグジュアリーなリビングにいるような気持ちにさせられました」と語った。

そして、今後アウディに求めるものという質問には、「アウディは海外の映画でたくさん見ることができますので、ぜひ日本映画でもアウディが登場して共演をしてみたいと思っています」とラブコールを送っていた。
問い合わせ先

アウディ コミュニケーションセンター
0120-598-106
https://www.audi.co.jp/

                     
Photo Gallery