3気筒モデルは249万円から

アウディのラインナップのなかでもっともコンパクトなモデルとして2010年に本国ドイツで、日本では2011年に登場した「A1」が今回初のマイナーチェンジを受けた。

先代の基本シルエットはそのままに、最新のアウディデザイン言語を取り入れた新型A1。全長は先代より20mm長くなり、よりワイドになったシングルフレームグリルを採用したことでシャープで力強い印象を与えている。

新型A1の数ある変更点のなかでも、今回の注目はアウディ初の3気筒ガソリンエンジンを採用したことだ。新開発となるこの直列3気筒直噴ターボ1.0TFSI エンジンは、最高出力95ps、最大トルク160Nmを発揮。JC08モード燃費は、車両重量をこれまでの1,200kgから1,120kgへと軽量化されたこともくわわり、アウディとして過去最高となる22.9km/リッターをマークする。

もちろん、昨年から導入された気筒休止システム「シリンダー オン デマンド」を備えた 1.4TFSI エンジンもひきつづきラインナップされる。こちらは最高出力を140psから150psへとアップ。いずれのエンジンにもトランスミッションは、7段Sトロニック（デュアルクラッチ）が組み合わされ、2020年度燃費基準を達成、もちろんエコカー減税の対象車だ。

安全面では、衝突のあとに自動的にブレーキをかけて二次衝突の危険を防ぐマルチコリジョンブレーキが新採用されたほか、車両スピードの上昇とともにパワーアシストを弱めるように設定された電動機械式パワーステアリングシステムをあらたに装備。高い走行安定性を実現すると同時に、コンパクトカーでありながらミドルクラスに匹敵するハンドリング性能を手に入れたとアウディは説明する。

また1.4TFSI エンジン搭載モデルには、ドライバーの好みやドライビング状況に応じて、走行特性を選択できるアウディドライブセレクトが標準装備となった。

345台の限定モデルも登場

いっぽう、A1シリーズのトップモデルとなる「S1」「S1 スポーツバック」も引き続き販売されるが、今回あらたなグレードとして、スポーツシートやスポーツサスペンションなどを備えた「Sport」が設定された。16インチアルミホイール、ランバーサポート付スポーツシート、スポーツサスペンション、フロントフォグライト、アルミ調インテリア、リアエグゾーストテイルパイプなどがこのグレードの主な装備となる。

なお価格は、「A1 1.0 TFSI」が249万円、「A1 1.0 TFSI Sport」が265万円、「A1 1.4 TFSI Cylinder on Demand Sport」が329万円、「S1」が410万円。また5ドア仕様の「A1 Sportback 1.0 TFSI」が269万円、「A1 Sportback TFSI Sport」が285万円、「A1 Sportback 1.4 TFSI Cylinder on Demand Sport」が349万円、そして「S1 Sportback」が430万円となる。発売は6月18日から。

さらに今回アウディでは、同社初の3気筒エンジンの導入を記念した345台の限定モデル「Audi A1/A1 Sportback 1st edition」を発売。先述した「A1 1.0 TFSI Sport」および「A1 Sportback 1.0 TFSI Sport」をベースに、通常モデルにはないパッケージオプションを装着する。

その内容は、S line エクステリア（S line フロント&リアバンパー、サイドスカート、ルーフスポイラー）やS lineエンブレム、ドアシルトリムをはじめ、パドルシフト付の3スポークレザーマルチファンクションステアリングホイール。さらには、ナビキセノンプラスパッケージ（MMI 3G+ナビゲーション プラス、バイキセノンヘッドライト、自動ヘッドライトレンジコントロール、ヘッドライトウォッシャー）、そしてボディ同色ドアミラーなど多岐にわたる。

限定モデルのボディカラーはミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミサノレッドパールエフェクトの3色が用意され、「A1 1st edition」が330万円（115台）、「A1 Sportback 1st edition」350万円（230台）、合計345台が限定で販売される。

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