Mercedes-Benz SLS AMG E-Cell|電気で走るスーパースポーツが誕生間近!
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2015年4月3日

Mercedes-Benz SLS AMG E-Cell|電気で走るスーパースポーツが誕生間近!

Mercedes-Benz SLS AMG E-Cell|メルセデス・ベンツ SLS AMG E-Cell

電気で走るスーパースポーツが誕生間近!

街なかをスイスイ静かに走るのが電気自動車のイメージ。だが今回、メルセデス・ベンツがプロトタイプの画像を公開したモデルはちがう。先ごろデビューを果たして話題となったSLS AMGの電気自動車バージョンがそれだ。スーパースポーツの世界にも電気自動車の波が……。

文=ジラフ

AMG SLSと共通のアルミニウム製スペースフレーム使用

このモデルは、リチウムイオンポリマー・バッテリモジュールによる電気だけで走行する電気自動車で、そのシステムは、シート後部のセンタートンネルのなかに設置され、モーターは各タイヤのホイールにひとつずつ採用されている。そこから生み出される最高出力は526ps、最大トルクは880Nmを誇り、0-60マイル(約97km/h)は約4秒だ。

『Automobile』誌によると、このEV版のSLSにはAMG SLSと共通のアルミニウム製スペースフレームが使われ、ブレーキには回生ブレーキにくわえ、フロント18.5インチ、リア14.2インチのセラミック複合ローターを採用。

また排気システムがないことから、フロントのエアスプリッターとリアのディフューザーで、効率よくダウンフォースを得ることができ、より安定した走行が可能になったという。

電気自動車ときくと、エコ仕様で街乗り重視! という風潮があるが、このAMG SLS E-Cellは、まちがいなくあらたなスポーツカーの方向性を指し示す1台となるだろう。

BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。

製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。

こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。

           
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