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2020年9月17日
跳ね馬の+2GTスパイダー、ポルトフィーノの進化形「ポルトフィーノM」がワールドプレミア|Ferrari
Ferrari Portofino M|フェラーリ ポルトフィーノM
再設計したパワートレインを搭載したフェラーリ「ポルトフィーノM」デビュー
フェラーリは9月16日、スパイダーモデル「ポルトフィーノ」に新開発のV8ターボエンジン、Raceモードを含む5ポジションのマネッティーノ、新型8速ギアボックスを搭載した「フェラーリ ポルトフィーノM」を同社で初めてオンラインで発表した。“M”は、“Modificata”(モディファイ) を意味し、フェラーリでは、パフォーマンスを押し上げる進化を遂げたモデルに使われてきた名称である。
Text by HARA Akira
パワーアップしたV8や新設計8段ギアボックスなどパワートレーンを一新
ポルトフィーノMのボディサイズは、全長4,594×全幅1,938×全高1,318mmで、車重は1,545kg。パワートレインは、4年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたV8ターボファミリーの3,855 cc エンジンで、最高出力はポルトフィーノを20hp上回る620 hp/5,750~7,500rpm、最大トルクは760 Nm / 3,000 〜5,750 rpmを発生する。
また、7段ギアボックスに代わって完全な新設計の8段ギアボックスを採用。オープントップのフェラーリに8段ギアボックスが搭載されるのは初めてで、オイルバス式デュアルクラッチ構造のクラッチモジュールは20%小型化され、トルクデリバリーは35%向上した。パフォーマンスは、最高速度320km/h、0-100km/h加速3.45秒、0-200km/h加速9.8秒と発表された。
車両ダイナミクスの面で最大のイノベーションは、5 ポジションのマネッティーノの導入したことで、フェラーリの GT スパイダーとしては完全な初採用となる。目的は、Raceモードの追加で高性能なハンドリングとトラクションを強化することで、フェラーリ・ダイナミック・エンハンサーのサポートによって、ドライビング・プレジャーとステアリングを握る楽しさを最大限に高めることに置かれている。
エクステリアは、フロントエンドに新デザインを採用。特にバンパーは、さらにスポーティでアグレッシブに形状になっている。インテリアもエクステリア同様、いっそう流れるようなフォルムに仕上げられた。
新しいオプションとしては、ADAS(先進運転支援システム)や、ベンチレーション及びヒーターの機能を備えるシートなどを用意。ルーフを閉じれば真のクーペに、開ければ純粋なスパイダーになる点は、リトラクタブル ハード・トップ (RHT)が貢献しており、このヴァーサティリティ(汎用性)が、同モデルの最大の魅力であることは言うまでもない。
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