TOYOTA PRIUS|トヨタ・プリウス 大きく進化した3代目
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2015年4月17日

TOYOTA PRIUS|トヨタ・プリウス 大きく進化した3代目

TOYOTA PRIUS|トヨタ・プリウス

大きく進化した3代目

トヨタ自動車は18日、3代目となるハイブリッド専用車
「プリウス」を発表した。またこのニューモデルは、同日から全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店という同社のすべての販売店を通じて販売も開始されている。

文=ジラフ

2.4リッタークラスの加速性能と38.0km/ℓという驚異の燃費

世界初の量産ハイブリッド乗用車として、1997年に発売が開始されたプリウスは、世界40カ国以上で販売され、2009年の3月末までに、累計販売台数は125万台を突破。今回発表された新型は、販売国をこれまでの約倍となる80カ国とし、世界のハイブリッド車のトップブランドとしての地位を磐石のものとする狙いがある。日本を皮切りに、他国でも順次販売が開始されるという。

気になる新型プリウスの特徴は、各段に進化したハイブリッドシステムと、それにともなった燃費の向上だろう。
なにしろ、エンジンの排気量を1.5リッターから1.8リッターにアップさせることで20馬力を上乗せし、くわえてモーターの出力を10ワット向上させることで、2.4リッタークラスの加速性能を実現。それでいながらシステム効率向上や高速燃費の改善、卓越した空力性能により、先代モデルの35.5km/ℓ を大きく上回る38.0km/ℓ(どちらも10・15モード値)という世界トップクラスの燃費性能を達成したというのだから驚きだ。システムの名称こそ「THS II」という名を引き継ぐが、じつはシステム全体の90%以上が新開発されているという。

予約台数が8万台を突破

プラットフォームを「オーリス」系のものにすることで、ハンドリングも大きく向上。ロール剛性の上がったサスペンションなどとあいまって、静かで乗り心地もよく、操縦安定性も格段によくなっている。そして標準の走行モードのほか、各シーンにあわせてチョイスできるドライブモード、ソーラーパネルで作られた電気で車内の熱気を車外へと排出する「ソーラーベンチレーションシステム」などの先進装備の採用なども、新型プリウスの大きな特徴だろう。

またユーザーインターフェイスも、一新された。ハイブリッド車は、ハード面(システムやトランスミッション)では、かなり完成の域に近づいているが、運転方法などソフト面による燃費改善には、まだまだ大きな余地があるといわれている。新採用の「ハイブリッドインジケーター」は、ひとつのメーターでエコドライブに最適なアクセルペダルとブレーキペダルの踏み方をドライバーに教えてくれるので、つねにハイブリッド車らしい効率のいいエコドライブが可能となるという。

ボディサイズも大きくなり、インテリアの作りこみ、動力性能などなど、先代から車格も上がったプリウス。その気になる価格は、ベースモデルのLが205万円、そこから327万円(G “ツーリングセレクション” レザーパッケージ)まで6グレードが用意されるという。

初年度の販売台数は「30万台から40万台くらいを期待している」とトヨタは語るが、発表当日までの受注台数は、すでに8万台を突破。これから世界各国で発売が開始されることを考えれば、決して実現不可能な数字ではないだろう。

最後にトヨタ自動車は18日、新型の発表と同時に、2代目プリウスをビジネス向け発売することを正式に発表。6月8日から販売が開始される。グレードは「EXグレード」のみとし、価格は189万円となる。

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TOYOTA PRIUS
ボディ|全長4460×全幅1745×全高1490mm ホイールベース2700mm
車両重量|1310kg(L) 1350kg(G、S)
エンジン|1.8ℓ 直列4気筒+モーター
最高出力|エンジン:73kW[99ps]/5200rpm
     モーター :60kW[82ps]
最大トルク|エンジン:142Nm[14.5kgm]/4000rpm
      モーター:207Nm[21.1kgm]
駆動方式|FF
トランスミッション|電気式無段変速機
価格|235万5000円~319万7000円

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