Audi S4/S4 AVANT|ダウンサイジングという新潮流
CAR / NEWS
2015年3月19日

Audi S4/S4 AVANT|ダウンサイジングという新潮流

Audi S4/S4 AVANT

ダウンサイジングという新潮流

アウディジャパンは、アウディの主幹モデルA4シリーズにフラッグシップのスポーツモデル「アウディ S4/S4アバント」を追加し、5月11日より発売することを発表した。

文=ジラフ

燃費は18%向上、CO2排出量は15%低減

今回の新型モデルの大きな特徴は、エンジンの大幅なダウンサイジングだろう。先代のS4に搭載されていたエンジンは、V8 4.2リッターFSIエンジン。これを新型ではV6 3.0リッター スーパーチャージャー 直噴エンジンに専用のチューニングをほどこしたものとし、最高出力で333ps(245kW)/5500-7000rpm、最大トルク44.9kg-m(440N・m)/2900-5300rpmという数値を実現している。

このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、縦置きエンジン用の7速Sトロニック・デュアルクラッチトランスミッション。この最新のトランスミッションは、駆動力の伝達を極限まで減らすことで、よりダイレクトで高効率化を果たしたもので、従来のモデルと比べても、トルクを約7%向上させながら、燃費は18%向上、CO2排出量は15%低減することに成功しているという。

Audi S4/S4 AVANT|アウディ S4/S4アバント|03

Audi S4/S4 AVANT|アウディ S4/S4アバント|04

アウディ初の「リアスポーツディファレンシャル」を採用

また新型 S4/S4アバントには、アウディ初の「リアスポーツディファレンシャル」が採用される。このシステムは、後輪左右の駆動力配分を、走行時の路面状況に合わせながら変化させるもので、「クワトロ」システムの前後輪の駆動トルク配分を行うセルフロッキング・センターデファレンシャルと同調させることで、車両の回頭性を高めつつ、直進安定性を向上させるという。

さらにこのS4では、ダンパー特性やステアリングギア比、アシスト量、シフトスケジュール、エンジン出力、リアスポーツディファレンシャルの設定をセレクトできる「アウディドライブセレクト」が標準装備されるという。

A4との外観上のちがいは、専用のエアロパーツやフロントグリルなどで一目瞭然だが、クルマに乗り込めば、電動調整式本革Sスポーツシート、カーボン製デコラティブパネル、そしてバング&オルフセン サウンドシステムなどがスポーティ&ラグジュアリーな雰囲気を醸しだし、よりプレミアム性が高められている。 

気になる価格は、S4が785.0万円、S4アバントで803.0万円と発表される。

BRAND HISTORY
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーを表しているのはご存じだろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。

しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWやメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。

1964年末にフォルクスワーゲン傘下に収まったアウトウニオンは、ほどなくしてアウディの名を冠した新型車を世に送り出す。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏付けられたダイナミック性能、エレガントなデザイン、そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。

           
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