4ドアセダンで攻めるマセラティ

マセラティ ジャパンは5月9日、ミドルサイズスポーツセダン「ギブリ」にスタンダードグレードを追加し発売を開始した。昨年11月に先行販売された「ギブリ S」「ギブリ S Q4」とあわせて、全3グレードの展開となる。

搭載されるパワーユニットは、「ギブリ S」とおなじ、フェラーリのマラネロ工場で生産される新設計のV6エンジン。上級グレードと比べれば絶対的なパワーは劣るものの、最高出力243kW（300ps）、最大トルク500Nm、0-100km/h加速は5.6秒でこなすなど、マセラティらしい俊敏さはもちろん健在だ。

トランスミッションは、ZF社と共同開発の8段オートマチックが組み合わされ、シフトモードは他モデル同様に、「Auto Normal」「Auto Sport」「Manual Normal」「Manual Sport」「I.C.E」の5種類のモードを備えている。また最良のトラクション性能を得るため、新型ギブリには、LSD（リミテッドスリップディファレンシャル）を同セグメントでははじめて標準装備とした。

ボディ構造は50：50の重量配分を維持するとともに、フロントにダブルウィッシュボーン、リアに5リンクサスペンションをセット。セダンでありながら、極めてスポーティなハンドリングを実現したという。

また衝突安全性に対して欧州の自動車安全性評価機関であるユーロNCAPのテストで、100点中86点という最高性能に区分される評価を得て、五つ星を獲得。さらに米国 IIHS（道路安全保険協会）の衝突安全性の分析・評価においても「トップセーフティピック」に認定されるなど、衝突安全においても高い評価を獲得している。

あらたにくわわった「ギブリ」の価格は834万円。すでに販売されている「ギブリ S」が967万円、さらに四輪駆動の「ギブリS Q4」が1,039万円となる（すべて税込）。

今年、創業100周年を迎えたマセラティ。ニューヨークと北京で公開された記念モデル「センテニアル エディション」の発売をはじめ、7月には日本で、9月には本国イタリアでメモリアルイベントの開催を予定している。マセラティスタにとっては見逃すことのできない貴重な一年となることはまちがいない。

なお、5月9日（金）より5月11日（日）まで、東京ミッドタウン内の「ミッドタウン アトリウム」（港区赤坂） では、最新モデルを含むギブリ3モデルをいち早く展示。お近くの方は是非この機会に訪れてみてはいかがだろう。

Maserati Ghibli｜マセラティ ギブリ
ボディサイズ｜全長 4,970 × 全幅 1,945 × 全高 1,625 mm
ホイールベース｜3,000 mm
トレッド 前/後｜1,655 / 1,655 mm
重量｜1,950 kg
エンジン｜2,979 cc V型6気筒 直噴DOHC ターボ
圧縮比｜9.7 : 1
ボア×ストローク｜86.5 × 84.5 mm
最高出力｜ 243 kW（330 ps）/ 4,750 rpm
最大トルク｜500 Nm/ 1,600-4,500 rpm
トランスミッション｜8段オートマチック
駆動方式｜FR
サスペンション 前｜ダブルウィッシュボーン
サスペンション 後｜5リンク
タイヤ 前/後｜235/60R18 ／ 255/55R18
ブレーキ 前｜デュアルキャストディスク（φ345 × 28 mm）
ブレーキ 後｜ベンチレーテッドディスク（φ320 × 22 mm）
最高速度｜263 km/h
0-100km/h加速｜5.6 秒
燃費（JC08モード）｜7.6 km/ℓ
CO2排出量｜223 g/km
トランク容量（VDA値）｜500 リットル
価格（消費税込み）｜834 万円

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