アウディ、EVコンセプトカー「PB18 eトロン」を初披露|Audi
Audi PB18 e-tron|アウディ PB18 eトロン
EVコンセプトカー「PB18 eトロン」をペブルビーチで初披露
アウディは現地時間8月23日(木)、米国カリフォルニア州で開催されているペブルビーチ コンクール テレガンスで電気自動車(EV)のコンセプトカー「PB18 eトロン」を初公開した。
Text by YANAKA Tomomi
0-100km/h加速2秒未満を記録
未来の高性能スポーツカーのビジョンを掲げ開発された「PB18 eトロン」が初披露された。
デザインを手掛けたのは、カリフォルニア州マリブに開設されたアウディの新しいデザインスタジオ。コンセプトの策定はアウディの高性能スポーツカーを製作する「アウディ スポーツ GmbH」が手掛け、ルマンレーシングカーからサスペンションなど多くの技術が流用されているという。
それは「PB18 eトロン」の名にも表れており、ペブル ビーチ(Pebble Beach)の頭文字にくわえ、ルマン24時間レースで活躍した「R18 eトロン」に由来する。
「PB18 eトロン」はサーキットや公道を走行するドライビングマシンとして設計。コックピットは横方向にスライドするインナーモノコックシェルに組み込まれており、一人で運転する場合、このコックピットは、通常の運転位置からレーシングカーのようにサーキット走行に最適な中央位置にモノポストとして移動することも可能という。
全長4,530×全幅2,000×全高1,150mmのボディ素材はアルミニウム、カーボン、複合素材を組み合わせ、基本重量を抑制。比較的軽い全個体電池も軽量化に貢献し、総重量は1,550kg未満を達成。穏やかに傾斜するルーフラインなどが生かされ、カーゴスペースは470リッターもの空間が出現し、ヘルメットやレーシングスーツなどの収納もできるそう。
パワーユニットは、3つの電気モーターを1つはフロントに、2つはリヤに設置。最高出力500kW、ブースト時には570kWを発生し、840Nmのトルク、四輪駆動と組み合わせることで0-100km/h加速2秒未満を記録する。
バッテリーは、水冷式の全個体電池で95kWの容量を備え、1回の充電でWLTPサイクルにおいて500km以上走行することも可能。また800Vの急速充電にも対応できるよう設計されており、約15分で充電を完了でき、アウディワイヤレスチャージングによる非接触充電にも対応。ブレーキによるエネルギーの回生もおこなう。