アストンマーティンの新たなるフラッグシップ、DB11 AMR登場|Aston Martin
Aston Martin DB11 AMR|アストンマーティンDB11 AMR
アストンマーティンの新たなフラッグシップ、DB11 AMR登場
アストンマーティンは、ハイパフォーマンスブランドである「AMR」の名を冠したフラッグシップモデル「DB11 AMR」を開発。ニュルブルクリンクに新たに開設したAMRパフォーマンスセンターで発表した。
Text by HARA Akira
630hpのV12、最高速度334km/h、0-100km/h加速3.7秒
「DB11 AMR」の開発目標は、より印象的なドライビングエクスペリエンスの実現と、オリジナル「DB11 V12」の美点である成熟性や長距離ドライブでも疲れを感じさせないGTパフォーマンスを両立させることだったという。
心臓部に搭載する5.2リッターV12ツインターボエンジンは、DB11 V12から30hpパワーアップした最高出力630hpを発生。最大トルクの700Nmに変更はないものの、0-100km/h加速は0.2秒向上した3.7秒、最高速度は334km/hに達する。この結果、現行アストンマーティン量産車中では最速で、世界最速のGTカーの1台になったという。
足回りは、GTならではのしなやかな乗り心地を犠牲にすることなく、路面フィールをダイレクトに伝えるシャシーを作り上げるため、卓越したスキルを備えたチーフエンジニアのマット・ベッカー氏率いるアストンマーティン ダイナミクスチームが担当。さらにトランスミッションのシフトストラテジーの新設定や、エキゾーストサウンドの増強が行われた。スポーツモードを選択することで、そのキャラクターは明瞭化するという。
エクステリアでは、ダークヘッドライトサラウンド、スモークタイプのテールライト、ダークフロントグリル&テールパイプなどがモノトーンで統一されるとともに、グロスブラックのルーフ、サイドシル、スプリッターは、ボンネットブレードに使用した素地を露出させたカーボンファイバーとのコントラストを演出。
インテリアではライムカラーのステッチを施したモノトーンレザーとアルカンターラの張り地や、皮巻きスポーツステアリングを標準装備している。
また、豊富な標準カラーやトリムオプションのほか、3種類のデザイナーズ仕様を設定。さらにスターリンググリーンとライムカラーでペイントした「AMRシグネチャー エディション」も用意しているという。
こちらは、エクステリアに数多くのカーボンファイバーパーツを装着するほか、インテリアにダークナイトレザーとライムステッチ、サテンダーククローム スイッチギア、サテンカーボンファイバー トリムを採用。世界限定100台の生産となる。
アストンマーティン社長兼CEOのアンディ・パーマー氏は「2016年のデビュー以来、DB11ラインナップは急速に進化を遂げ、V12モデルの販売台数は4,200台に達しています。
V8クーペやヴォランテと比べると、V12モデルはより高いスポーツ性とともに、GTカーとしての資質も維持しています。
DB11 AMRは、速いだけでなく、これまで以上に精密なハンドリングを備えています。このクルマは、DB11ラインナップの新たなフラッグシップモデルとなる一方で、既存のV12 DB11は、未来のコレクターズアイテムとなるでしょう」とコメントしている。
DB11 AMRの価格は、英国で174,995ポンド、米国で241,000ドル、ドイツで218,595ユーロ。AMRシグネチャーエディションは201,995ポンドに設定。納車は2018年第2四半期から開始する予定という。また、AMRモデルについては、2017年のジュネーブモーターショーで、先代モデルのヴァンテージAMRとAMR Proを公開。ラピードAMRモデルの発表も間近に迫っているという。