ルノー、カングーに新色のクルール発売|Renault
Renault Kangoo Couleur|ルノー カングー クルール
ルノー、カングーに新色のクルール発売
ルノー・ジャポンは5月24日より「カングー クルール」を2色、それぞれ100台の合計200台限定で発売する。価格は259万9000円。
Photographs by UCHIDA Shunichi / UCHIDA ChizukoText by UCHIDA Shunichi
今年のテーマはフランスアルプス
「クルール」とは色、カラーを意味するフランス語だ。これまでルノー ジャポンは複数回クルールを発売。その時々にテーマを決めて、それに合わせたカラーをフランス本国モブージュ工場で塗装し日本のみの仕様として限定販売してきた。
第8弾となる今回のテーマは夏のバカンスで訪れたフランスアルプスだ。そこで見る緑と青い空をイメージし、ヴェール モンターニュ(ヴェールは緑、モンターニュは山)、ブルー シエル(シエルは空)の2色となった。
また、今回の限定車のみ、専用ボディ同色フロントグリル ブレードが装備される。さらに、成約記念としてフランス発のスキンケアブランド「ラ ロッシュ ポゼ」の UV ケアアイテムをプレゼントされる。
クルールは、「カングー ゼン EDC」をベースとしている。
バカンスは山か海
「8月にアルプスのシャモニーあたりに行くと、周りにはモンブランなどの高い山々があります。そこには松やモミの木がたくさんあって、日本で見る緑とはまた違った印象です。そこで、そのカラーを選びました」と話すのはルノー ジャポン マーケティング部チーフ プロダクト マネージャーのフレデリック・ブレン氏だ。
また、そこから空を見上げると、「日本の1月から2月に見られるような、澄み切って晴れ渡った空を見渡すことができます。ブルーシエルはまさしくその青をイメージしているのです」とそれぞれのカラーへの思いを語る。
今回は山がテーマだ。
ブレン氏はその理由について、「昨年はマルセイユの海をテーマにしました。フランス、特にパリ周辺では、バカンス時期になると山と海のどちらに行く? という話題に必ずなります。
そこで去年は海だったので今年は山にしたのです」とその理由を述べた。
Renault Kangoo Couleur|ルノー カングー クルール
ルノー、カングーに新色のクルール発売 (2)
カングー ジャンボリーはアイディアの宝庫
さて、これまでカングーの限定車は黒バンパーなどが定番で、今回のクルールにも採用されている。そして今回はもうひとつ、フロントグリルの下側のブレードにボディカラーが塗られたことが目新しい。
これは今回の限定車のために専用開発されたもので、「限定車と分かるように」という目的だという。「これまでの限定車の定番以外で何かもうひとつ新たなものを模索していたのです」とブレン氏。
カングー クルールが発表された場は、カングーのお祭り、カングー ジャンボリー 2018の会場だった。
ブレン氏は、「実はこの装備はカングー ジャンボリーでヒントを得たものなのです」と明かす。
「ここは交流の場でもあるので、さまざまなアイデアが浮かんで来ますが、その多くは正規のインポーターではできないものです。しかし、この装備であれば本社に頼めるだろうと判断しました。日本に来てからの加工も可能ですが、それよりも工場で行った方が統一感も出ますから」と述べた。
また、今回のカングージャンボリーは10回目を迎え、その盛り上がりに応えるように本国ルノー本社から、小型商用車担当の開発責任者プログラムダイレクターのフィリップ・カイエット氏が来日。そのカラフルな光景に驚いていた。
そして、「いろいろなアクセサリーや内装の工夫を見てさまざまなアイディアを学ばせてもらいました。カングーは世界で120万台販売していますが、まだまだこれから伸びる可能性のあるクルマです。今回得たいくつかのアイデアをフランスに持ち帰り、さらに魅力的なカングーを開発できるようにしていきたいですね」と語った。
Renault Kangoo Couleur|ルノー カングー クルール
ボディサイズ|全長4,280×全幅1,830×全高1,810mm
エンジン|1,197cc直列4気筒DOHCターボ
最高出力|84kW(115ps)/4,500rpm
最大トルク|190Nm(19.4kgm)/1,750rpm
トランスミッション|6段EDC(エフィシエント デュアルクラッチ)
ブレーキ前|ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後|ディスク
JC08モード燃費|14.7km/ℓ
ハンドル|右
販売台数|各色限定100台
価格|259万9,000円