自動運転コンセプト「I.D. Vizzion」をワールドプレミア|Volkswagen
Volkswagen I.D.Vizzion|フォルクスワーゲン I.D.ヴィジョン
自動運転コンセプト「I.D. Vizzion」をワールドプレミア
フォルクスワーゲンは、3月18日(日)まで開催中のジュネーブモーターショーでプレミアムサルーンEVのコンセプトモデル「I.D. Vizzion」をワールドプレミアした。
Text by YANAKA Tomomi
“移動可能なラウンジ”として設計
現在フォルクスワーゲンが展開しているEVコンセプトモデル「I.D.」シリーズ第4のモデルとして発表された、自律運転機能を備えるコンセプトカー「I.D. Vizzion」。
未来のプレミアムサルーンとして生み出された「I.D. Vizzion」の最大の特徴となるのが、完全自動運転を想定していること。そのため、車内はステアリングやペダルなどが一切なく、声もしくはジェスチャーコントロールで行先やさまざまな機能を操作する。
またAR(拡張現実)を活用した、人工知能(AI)による学習機能を備えているため、乗員それぞれの気持ちに寄り添う対応ができ、移動中はバーチャルアシスタントとコミュニケーションしたり、リラックスしたり、仕事をしたりと、さまざまなことが可能になるとフォルクスワーゲンでは謳う。
ボディサイズは、全長5,163×全幅1,947×全高1,506mmという大型サルーンサイズで、シームレスなデザインを採用。Bピラーが存在しない観音開きのドアなどが近未来的な存在感を示す。
ホイールベース3,100mmと広い室内空間を実現したインテリアは、“移動可能なラウンジ”として設計され、モードによってウィンドウガラスの濃度が電子的に変化したり、アクティブノイズキャンセル機能により、周囲の雑音を遮断するなどシーンに応じた使い方をかなえてくるという。さらに、乗員の生体データを取得してエアコン制御も行うそう。
パワートレインは、225kWを発生させる2つの電気モーターによる四輪駆動システムを採用。111kWhの高電圧バッテリーにより最大665kmの航続距離も可能になるという。
2030年の世界を想定し、開発された「I.D. Vizzion」。必要な自動運転技術は、はやければ2025年ごろに完成できると発表しているフォルクスワーゲンの未来を担うコンセプトモデルだ。
フォルクスワーゲン カスタマーセンター
0120-993-199