アストンのEV「ラゴンダ ビジョンコンセプト」発表|Aston Martin
CAR / NEWS
2018年3月14日

アストンのEV「ラゴンダ ビジョンコンセプト」発表|Aston Martin

Aston Martin Lagonda Vision Concept|アストンマーティン ラゴンダ ビジョンコンセプト

ゼロエミッションのラゴンダ ビジョンコンセプト

英アストンマーティンは電動パワートレーンを搭載したラグジュアリーカー「ラゴンダ ビジョンコンセプト」をジュネーブモータショーで初公開するとともに、伝統のブランドである「ラゴンダ」を、ゼロエミッションのラグジュアリーブランドとすると発表した。

Text by HARA Akira

4人乗りの流線型ワンモーションスタイル

「ラゴンダ ビジョンコンセプトは、極めて大胆なデザインを採用しています」と語るのは、副社長兼チーフクリエイティブオフィサー、マレク・ライヒマン氏だ。

巨大な内燃エンジンやギアボックス、トランスミッションが不要な電気自動車であり、バッテリーを車両のフロアに設置するため、ラゴンダのデザイナーはまずインテリアをディテールに至るまで最適化、その外側にエクステリアを構築するというデザインアプローチが行われたという。そのため室内は大人4人が快適かつぜいたくに過ごすことができるスペースとなり、それを覆うクルマの形状は低く短く優雅な流線型を描くワンモーションスタイルとなっている。

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また、構造強度の大部分をフロアが受け持つため、従来の車両より大きな開口部を実現。後方にヒンジを設置した後部ドアが外側に開くと同時にルーフセクションが持ち上がるので、スムーズな乗降性が確保されている。

フロントシートにはフレームの外側から伸びる片持ち式のアームを採用しており、スッキリしたフロアを実現した。インテリアは、英国の家具デザイナー、デビッド・リンレイ氏によるシルクのカーペットや、サヴィル・ロウのテーラー、ヘンリー・プール社による手織りのウールの貼り地など、今まで使われたことのない素材を採用したのが特徴だ。

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ラゴンダ ビジョンコンセプトのパワートレーンは、ソリッドステートバッテリー(全個体電池)を搭載するよう設計。ワイヤレス充電にも対応し、1回の充電での航続距離は最大400マイル。四輪駆動方式を採用し、使用可能なトルクを0から100パーセントのあいだで任意のホイールに配分することができる。

自動運転についてはレベル4を想定して設計されており、日常的なルートや認識可能な道路では、完全自動運転で走行。ステアリングホイールは必要に応じて左右に移動できるほか、自動運転中は格納が可能で、前席を180度回転させて後席のパッセンジャーと会話を楽しむことができる。常時インターネットと接続することで、専用のコンシェルジュサービスが24時間利用可能となっている。

今回のビジョンコンセプトは、2021年に生産が開始されるラゴンダの市販モデルのスタディモデルとして発表されたもので、さらに40パーセントのスケールモデルとして展示された「クーペコンセプト」と「SUVコンセプト」は、2023年に発売されるモデルに適用されるとした。

           
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