ベンテイガにV8エンジン搭載モデルが登場|Bentley
Bentley Bentayga V8|ベントレー ベンテイガV8
ベンテイガにV8エンジン搭載モデルが登場
ベントレー モーターズは1月12日、同社のSUVである「ベンテイガ」に、4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載した新型「ベンテイガ V8」を追加したと発表した。
Text by HARA Akira
0-100km/h加速4.5秒、最高速度290km/h。優れた燃費性能も
2015年にデビューした、ベントレー初のラグジュアリーSUV「ベンテイガ」。パワートレインは6.0リッターW12エンジンのみであったが、今回新たにシリーズの中核的存在となるべく排気量4.0リッターのV8ツインターボエンジン搭載モデルが追加された。
このエンジンは、Vバンクの内側にデュアル ツインスクロール ターボチャージャーを配置したもので、最高出力550ps(404kW)/6,000rpm、最大トルク770Nm/1,960-4,500rpmという強大なパワーを発生。前後トルク配分40:60で全輪を駆動するZF製8段ATを介し、0-100km/h加速4.5秒、最高速度290km/hを実現している(ちなみにW12モデルはそれぞれ4.1秒、301km/h)。
このV8エンジンは優れた燃費にも貢献しており、特定の条件下で8気筒のうち4気筒を休止することで高速で9.0ℓ/100km(およそ11.1km/ℓ)、市街地で15.6ℓ/100km(およそ6.4km/ℓ)、複合モードで11.4ℓ/100km(およそ8.8km/ℓ)を達成。停車寸前でエンジンを停止するスタート/ストップ テクノロジーも採用しており、最大航続距離746kmを誇っている。気筒休止はわずか20ミリ秒でシームレスに行われるので乗員は気づくことなく、走行性能にも妥協はないという。またCO2排出量は260g/kmで排出ガス低減にも繋げている。
足回りについては、今回オプションでカーボンセラミック製ブレーキが用意されたのが新しい。フロント440mm、リア370mm径のディスクで、フロントにはベントレーのロゴ入り10ピストンキャリパーを装備。ベントレー史上最大かつ最強のブレーキシステムで、他のプロダクションカーと比べても最大のサイズだ。そこから繰り出される制動トルクは最大6,000Nmに及ぶという。
標準装備の鉄製ブレーキディスクには、前後とも高耐熱性のトルネードレッドで塗装されたキャリパーを導入。さらに、フロント部にそびえるブラックとクロームのグリルと、リアのツインクアッドテールパイプなどが、V8モデルのポテンシャルの高さをさりげなく主張している。
ハンドクラフトされるぜいたくなベンテイガV8のインテリアには、新たに3つのオプションが追加された。従来のウッドパネルの代わりに独特の網目模様が際立つハイグロスカーボンファイバーを取り付けることができるほか、ウッドとレザーを組み合わせたステアリングホイール、新品のクリケットボールをイメージした深みのあるレザーが用意される。シートアレンジは、4シーター、5シーター、7シーターに変更可能で、高いユーザビリティを誇る。
48Vシステムを採用したベントレー ダイナミック ライドやヒル ディセント コントロールによる天候や地形を選ばない走行パフォーマンス、最先端のドライバーアシスト及びインフォテイメントの各機能に変わりはない。そして、緻密なW12とは異なった、V8ならではの五感を刺激するサウンドを楽しむことができるのだ。
Bentley Bentayga V8|ベントレー ベンテイガ V8
ボディサイズ|全長 5,140 × 全幅 1,998 × 全高 1,742 mm
ホイールベース|2,995 mm
重量(EU)|2,395 kg(5シーター)
エンジン|4.0リッター V型8気筒 ツインターボ
最高出力| 404 kW(550 ps)/ 6,000 rpm
最大トルク|770 Nm / 1,960-4,500 rpm
トランスミッション|8段AT
駆動方式|4WD(前40:後60)
サスペンション 前|4リンク ダブルウィッシュボーン式エアサスペンション
サスペンション 後|トラペゾイダル マルチリンク式エアサスペンション
ブレーキ 前|400mm ベンチレーテッドディスク
ブレーキ 後|380mm ベンチレーテッドディスク
タイヤ|275/50R20
最小回転半径|6.2 メートル
トランク容量|484-1,774 リットル
0-100km/h加速|4.5 秒
最高速度|290 km/h
燃費(EU複合)|11.4 ℓ/100km(およそ8.8 km/ℓ)
CO2排出量|260 g/km
(燃費は型式認定申請中のため暫定値)