「ヴァンキッシュ ザガート」にスピードスターとシューティングブレークを追加|Aston Martin
Aston Martin Vanquish Zagato Speedster
アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート スピードスター
Aston Martin Vanquish Zagato Shooting Brake
アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート シューティングブレーク
「ヴァンキッシュ ザガート」に2モデルを追加
アストンマーティンは、イタリアのカロッツェリアであるザガートとコラボレーションしたクリエイティブモデル「ヴァンキッシュ ザガート」シリーズに、新たに「スピードスター」と「シューティングブレーク」を加え、生産を開始すると発表した。同シリーズは先にデビューした「クーペ」、「ヴォランテ」と合わせて4モデルとなり、その総生産台数は325台の限定となる。
Text by OPENERS
ヴァンキッシュ ザガートのカルテットが完成
4モデルとなった「ヴァンキッシュ ザガート」ファミリーは、そのどれもがアストンマーティン「ヴァンキッシュS」をベースモデルとしたもので、600psを発生する自然吸気V型12気筒エンジンと、スムーズなシフトを実現するタッチトロニックIIIトランスミッションを搭載する。
各モデルの特性に合わせてファインチューニングしたアダプティブ ダンピング機能により、刺激的かつ印象的なドライビングプレジャーを提供するという。今回発表したスピードスターとシューティングブレークは、その究極形だ。
「ヴァンキッシュ ザガート スピードスター」は、オープントップの超高性能スポーツカーらしいエキサイトメントを表現したルーフレス デザインが特徴だ。そのハイライトは、シートの延長線上に配置され、流線型のカウルを構成するスピードバンプと呼ばれるデザインで、ザガートの象徴であるダブル バブル ルーフを表現したものだ。
ボディパネルはオール カーボンファイバー製で、同社のスーパーモデルである「ヴァルカン」からヒントを得たブレード テールライトや、フロントグリルとリアのベントメッシュに採用された3Dの「Z」モチーフなどとともにファミリー共通のものとなる。
一方の「ヴァンキッシュ ザガート シューティングブレーク」は、強烈な個性を備えつつもきわめて実用的な2シーターGTとして設計された。
彫刻のような長いルーフはザガートらしいダブル バブル デザインで、コックピットに光を導くガラス インレイを装着する。そのルーフからつながるテールゲートは電動式。それを開けると出現するリアキャビンのラゲッジセットは、ヘリンボーン柄のカーボンファイバー製フェイシアパネル、ブロンズアルマイト処理されたロータリーコントロール、各所に配された「Z」モチーフのキルティング、オプション設定のフル アニリンレザー仕様などのカスタムメイドとなり、他モデルに劣らない存在感を示す。
アストンマーティン チーフ クリエイティブ オフィサーのマレク・ライヒマン氏は、ザガート ファミリーを作った理由として「多くのアストンマーティンのお客様は異なったものを求めています。クーペの純粋さを求める方もいれば、過激なスピードスターを求める方もいます。また、どちらも注文したというお客様も。ザガートというクルマはきわめて特別な存在であり、羨望の的となるようなコレクターズアイテムで、さらには未来のコンクールデレガンスに出場できるような希少車なのです」と語る。
生産台数は、2016年末に生産が開始された「クーペ」と、18年に納車が完了する「ヴォランテ」はそれぞれ99台で、同年に納車が開始されるスピードスターはわずか28台という希少モデル(すべて売約済み)になる。カルテットを締めくくるシューティングブレークも18年には99台の生産が開始される予定で、シリーズトータルでは325台となる。