アウディA8、エンジンをダウンサイジングするも出力大幅アップ|Audi
Audi A8|アウディ A8
Audi A8L|アウディ A8L
4リッターV8ツインターボエンジン搭載で大幅パワーアップ
アウディジャパンは、フラッグシップモデルの「A8」とロングホイールベース仕様の「A8 L」に搭載されるエンジンを、従来の4.2リッターから4リッターにダウンサイジングするなど、一部仕様を変更し、販売を開始した。
Text by YANAKA Tomomi
気筒休止システム搭載のツインターボエンジンへ「ダウンサイジング」
2010年に登場したアウディ「A8」と、そのロングホイールベースバージョン「A8 L」。日本では3リッターのV型6気筒エンジンから、6.3リッターのW型12気筒エンジンまで3種類のエンジンがラインナップされていたが、今回仕様変更を受けたのは中間グレードの4.2リッターV型8気筒エンジン搭載のモデルだ。
従来の4.2リッター自然吸気エンジンは廃止され、4リッターにダウンサイジングされたV型8気筒の直噴ツインターボエンジンが搭載される。排気量は減ったものの、最高出力は従来の372psから420psへ。最大トルクは445Nmから600Nmへと大幅にアップしている。
そのいっぽうで、ダウンサイジングコンセプトに基づき開発された小型軽量のターボチャージャーをはじめ、減速エネルギーを電気エネルギーに変換しバッテリーにたくわえる「エネルギーリカバリーシステム」や、アイドリングストップシステム、そして一定の走行条件において8気筒のうち4気筒を休止させる「シリンダーオンデマンドシステム(気筒休止システム)」などの採用により、燃費はJC08モードで9.8km/ℓ、A8 Lは9.6km/ℓへと向上している。(従来の燃費は、10・15モードで、8.3km/ℓ、A8 Lは8.1km/ℓ)
トランスミッションは、エンジンの燃費向上をアシストする高効率の8段ティプトロニックが組みあわせれているほか、全車「クワトロ(フルタイム4WD)」を採用。「アダプティブエアサスペンション」やセーフティシステムの「アウディプレセンス」なども装着している。
価格は、今回仕様変更された「A8 4.0 TFSI quattro」が1,200万円。ロングホイールベースの「A8 L 4.0 TFSI quattro」が1,335万円。仕様変更のなかった「A8 3.0 TFSI quattro」が962万円、最上級の「A8 L W12 quattro」が2061万円だ。