第2世代のアウディA5/S5が日本上陸|Audi
Audi A5 Coupe|アウディ A5 クーペ
Audi A5 Sportback|アウディ A5 スポーツバック
Audi S5 Coupe|アウディ S5 クーペ
Audi S5 Sportback|アウディ S5 スポーツバック
Audi A5 Cabriolet|アウディ A5 カブリオレ
Audi S5 Cabriolet|アウディ S5 カブリオレ
第2世代のアウディA5/S5が日本上陸
“The most beautiful audi design”、ラインナップ中もっとも美しいクルマとアウディが言い切るA5ファミリーの6モデルがフルモデルチェンジ。4月4日より受注が開始された。
Text & Photographs by UCHIDA Shunichi
アウディ中もっとも美しいエクステリアデザイン
日本に導入されるアウディA5シリーズはこれまで通りクーペ、スポーツバック、カブリオレのボディタイプがあり、それぞれにスポーティなS5シリーズもラインナップ。4WDシステムのクワトロを搭載したA5/S5クーペとスポーツバックは4月下旬より、A5/S5カブリオレと今回新たに設定されたFWDのA5スポーツバック2.0TFSIおよび2.0TSFIスポーツは7月下旬より販売が開始される予定だ。
「A5」のデザインのルーツは1980年にデビューした初代アウディ「クワトロ」にある。このモデルはパワーのあるエンジンの駆動力をしっかりと路面に伝えるために、ワイドタイヤを装着。それをクリアするためにブリスターフェンダーを採用し、それが印象的なデザインであった。新型A5でも採用されている特徴的なフェンダーアーチは、このクワトロを想起させるものなのである。
この特徴的なフェンダーアーチ及びショルダーラインは、力強さと躍動感を表現している。例えばネコ科の動物で大きな力を必要とされる肩や腰の部分には力強い筋肉が付いており、それをこのボディラインで表現しているのだ。
また、この力強さはクラムシェル型のボンネットでも表現されており、中央のパワードームによって、パワフルなエンジンが搭載されていることを強調しているのだ。
そのフロント周りでは、上下に薄く、左右に広げられたシングルフレームグリルと、グリルより少し上に配されたヘッドライトの位置により、ワイド感とともに精悍でスポーティなイメージを演出している。
インテリアでは、水平基調のクリーンなデザインでまとめられたインストルメントパネルで、広々とした印象を強調。クーペでは、従来型と比較し室内長で17mm、前席のショルダールームで26mm、ヘッドルームで12mm、後席乗員のニールームは23mm広くなっており、居住性が増している。
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第2世代のアウディA5/S5が日本上陸 (2)
3つのエンジンタイプと2つの駆動方式
日本に導入されるエンジンは3種ある。まずクワトロモデルに搭載される2.0リッターTSFIエンジンは、先代の同排気量エンジンと比較すると、出力で41ps、トルクは20Nm向上し、最大出力252ps、最大トルク370Nmを発生。出力を向上させる一方で軽量化やフリクションの低減、ソフトウェアの最適化により、燃費効率は16.5km/ℓと、21パーセントも改善させている。
A5シリーズに初登場となるFWD(前輪駆動)モデルは5ドアのスポーツバックに設定。エンジンはこれまでのダウンサイジングをさらに一歩進めた“ライトサイジング”コンセプトを採用。Bサイクルと呼ばれるアウディ独自の革新的な燃焼方式とともに、大きく燃費向上に貢献している。
比較的大きな排気量を前提条件とし、短縮された圧縮工程、長い膨張行程に、非常に高い圧縮比を組み合わせたこの新しい燃焼方式は、走行中もっとも頻繁に使われる中間負荷領域において、とくに効率面での効果を発揮する。吸気バルブは、通常よりもかなり早いタイミングで閉じられ、その結果、吸気マニフォールド内の圧力が高まり、吸気工程におけるスロットルロスを減少させているのだ。圧縮比は11.7に高め、最高出力190ps、最大トルクは320Nmを発生し、17.5km/ℓ(ヨーロッパ参考値)という燃費を実現した。
スポーティモデルのS5には、新開発のターボチャージャー付きV型6気筒エンジンを搭載。従来型より21ps増加した最高出力354ps、500Nmを発揮する。このエンジンにより、S5クーペでは0-100km/hを4.7秒で加速する一方で、12.7km/ℓという燃費となっている。
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先進の運転支援システムとコネクティビティ
昨年来アウディ ジャパンは自動運転のレベル2に相当する運転支援システムを、新型「A4」を皮切りに「Q7」などに搭載。「Q7には全車標準、A4では約8割のユーザーがこのシステムを選んでいます」とは、アウディ ジャパン代表取締役社長の斎藤徹氏の弁。そして、このA5においても同様に採用されている。
具体的には、アクティブ プレセンス シティを標準装備。これは約10km/hから85km/hで走行している場合にフロントウィンドウのカメラにより、道路にいる他のクルマや歩行者を感知し必要に応じてドライバーにさまざまなかたちで警告を送り、いざとなればブレーキをかけるシステムだ。
このシステムにはトラフィック ジャム アシスト付きアダプティブ クルーズ コントロール機能(一部オプション)もあり、これは、レベル2の同一車線内半自動運転機能といえる。65km/h以下で走行中に、トラフィック ジャム アシストが設定速度または前走車に合わせて加減速とステアリング操作を行う。レーダー、超音波センサー、フロントカメラを利用したこのシステムは、必要に応じてステアリングにも穏やかに介入し、先行する車両を追尾するようにコントロールする。
また65km/h以上で走行している場合には、アウディ アクティブ レーン アシストが車線維持をサポート。ウィンカー操作をしないまま車線を逸脱しそうになると、システムが電動パワーステアリングに穏やかに介入してクルマをもとの車線に戻るようアシストする。このほか、一部オプションを含め合計10の運転支援システムがA5には搭載されている。
車両とネットワークをつなぐ機能として、A5にもアウディ コネクトが装備されている。そのいくつかを紹介すると、まず、アウディSOSコールは、エアバッグやシートベルトプリテンショナーが作動するような事故が発生した時に、自動的にSOSコールをクルマから発信。この機能は正しい位置データ及び車両状態を送信し、コールセンターアドバイザーが素早く的確なアシストを行うサービスである。
次にアウディ オンライン ロードサイド アシスタンスは、車両に不具合が発生した時に、ボタンを押すことで簡単にコールセンターとの音声通話が可能になる。これにより正しい位置および車両状態が送信され、迅速かつ最適なサポートを得られるサービスだ。
そのほか、アウディ メンテナンス リクエストは、1年もしくは1万5,000キロの点検の前などに、車両の診断データを販売店に事前に送信し、効率の良いサービス入庫の予約調整が可能となるシステム。マイカー マネージャーは、専用アプリを通じて、車両に関するさまざまな機能、例えばスマートフォンから施錠や開錠、駐車位置の確認を行うことが可能な機能だ。車両のステータス レポートでは、走行距離やクルマの施錠状況、窓が開いているかどうか、ガソリンの残量も確認することができる。
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斎藤社長は、「2008年にデビューした初代A5クーペは美しさとスポーティさを融合した魅力的なスタイリングと、4シータークーペとしての完璧な実用性、そして優れた運動性能と快適性を両立。走りや細部にいたるまでこだわった高い品質といった点がお客様に非常に高い評価を得ていました。クーペのデビュー2年後にはA5スポーツバックとA5カブリオレを発表。そのA5シリーズがより強くよりエレガントなスタイルに進化しました」と、新型においてもデザイン面の魅力を強調する。
今回導入されるクーペ、スポーツバック、カブリオレのうち、スポーツバックは「クーペの美しさと、4枚のドアとテールゲートを持つことで、セダンならではの快適性とステーションワゴンの機能性を兼ね備えたユニークなモデルです。日本でも新たな顧客を生み出し、A5の8割を超えるお客様にスポーツバッグを選んでもらっています」と、A5におけるメインがスポーツバックであることを強調した。そこで、スポーツバックにFWDモデルが追加されたのだ。
カブリオレに関しては、「耐候性に優れたソフトトップと、カブリオレとは思えない堅牢なボディによりオープントップ モータリングの爽快感とともに、クーペモデルと変わらない快適性と使い勝手をもたらしています」とコメント。開閉時間は15秒から18秒。50km/h以下であれば走行中でもソフトトップの開閉は可能だ。ボディのねじり剛性はサイドシルの断面やリアパネルなどの負荷がかかる部分にねじれに強い構造を採用することにより、従来モデルと比較し剛性を40パーセントアップ。「これにより俊敏で正確なハンドリングが可能になっている」と紹介される。
このアウディA5シリーズの年内計画台数は約1,600台を予定しているという。
価格は、3ドアのA5クーペが「2.0TFSIクワトロ スポーツ」のみで686万円、A5スポーツバックは「2.0 TSFI」の546万円から「2.0TFSIクワトロ スポーツI」の686万円まで。S5とS5スポーツバックは同一で913万円。オープンのA5カブリオレは757万円、S5カブリオレは998万円となる。A5はボディタイプに関わらず右ハンドルのみ、S5は左右どちらも用意される。
アウディ コミュニケーションセンター
0120-598-106