日産NV200タクシーがロンドンの街を走る!!|Nissan
CAR / NEWS
2014年12月10日

日産NV200タクシーがロンドンの街を走る!!|Nissan

Nissan NV200|日産 NV200

日産NV200タクシーがロンドンの街を走る!!

日産自動車は1日30万人が利用するというロンドンタクシーでの2013年から予定されている実証運行に向け、「NV200ロンドンタクシー」を公開した。

Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)

こんどはロンドンだ!

以前いちど、日産の商用バンとして日本でもおなじみのNV200(日本名 バネット)がニューヨークマンハッタン島を走るタクシー「イエローキャブ」として正式採用されたというニュースをお伝えしたが、なんと今度はロンドンの街を走り回るロンドンタクシー、通称「ブラックキャブ」にもおなじNV200が採用になるかもしれないというニュースが入ってきた。

日産自動車は2013年からはじまるロンドンでの実証運行に1.5リッターの4気筒ディーゼルエンジン搭載車と、「e-NV200」をベースにした電気自動車である2種類のNV200の投入を予定しているという。

ディーゼルエンジンは欧州の排気ガス規制規格「ユーロ5」に適応しており、最高出力は89ps、最大トルクは240Nmを発生。燃費は53.3mpg(マイル/1ガロン)というから、なじみのある燃費数値に変換すると、リッターあたりおよそ18~19km弱走るということになる。現在ロンドンを走っている現行のロンドンタクシーである「TX4」が35.3mpgというから、かなり燃費の面では有利ということだ。

CO2排出量も、大柄なワゴンボディを持つ車体ながら139g/kmと良好な数値となっている。また電気自動車のNV200タクシーでは、現行のTX4ロンドンタクシーの5分の1程度のコストで運行が可能だという。



客室はニューヨークのイエローキャブ仕様同様に広いスペースが確保されており、前後スライド可能な3人掛けのシートと、さらに客室前方の仕切り面には対面して座れるように折りたたみの座席が2座取り付けられ、合計5人が乗ることができる。

客席天井部分は巨大なグラスルーフになっており、明るく開放的な室内空間を演出、観光客にとってもうれしい装備といえそうだ。前席スペースには運転席しかなく、本来助手席がある場所は荷物の積み込みスペースになっているという。

乗り降りをおこなう後席ドアはベース車両そのままのスライドドアになり、乗り降りが容易におこなえるという以外にも、現行タクシーに多いスイングドアによる、歩行者や自転車、他の車両への接触事故のリスク軽減にもつながるのではと期待を寄せている。

また、狭い市街地での取り回しも考慮されており、フロントに特殊なハブを採用することでタイヤの切れ角が大幅に増加。ノーマルのNV200の最小回転半径が5.2メートルなのにたいし、3.8メートルという、日本の軽自動車をもしのぐ驚異的な転回能力を獲得している。その機構をなんとかボディの中におさめるために、左右に大きく張りだしたオーバーフェンダーを装着。ノーマルのNV200の全幅は1695mmなのだが、このロンドンタクシー仕様はフェンダーで200mmちかくワイド化されたために1890mmもある。



2013年から開始されるのは実証運行ということで、これから車種の選定がおこなわれるため、まだこのNV200がロンドンタクシーに正式決定したというわけではない。しかしなんといってもNV200はすでにニューヨークのイエローキャブ正式採用という実績があるし、日産の発表によれば現行のロンドンタクシー「TX4」を下回る魅力的なプライスであるとされているため有力候補となっているのは間違いないだろう。

なみいるライバルを打ち破り、見事日本車「NV200」がロンドンタクシーとして伝統ある街を走り回る未来に期待したい。

           
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