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2016年9月21日
クモの巣を応用したコンセプトシートをパリモーターショーで世界初披露|Lexus
LEXUS Kinetec Seat Concept|レクサス キネティック シート コンセプト
クモの巣を応用したコンセプトシートを世界初披露
レクサスは、9月29日(木)に開幕するパリモーターショーでコンセプトシート「Kinetic Seat Concept」を出展。クモの巣を応用し、ドライビング時の乗員の負担を軽減することができるという。
Text by YANAKA Tomomi
斬新なフレームとシートで運転時の疲労低減へ
「Kinetic Seat Concept」は、長時間の運転による疲労の低減や運転のしやすさの向上を目指してデザイン、開発されたシート。これまでにない形状が印象的だ。
まず目に飛び込んでくるのが、オレンジ色のフレームからなる可動式シート。乗る人の腰の動きに合わせてシート座面と背面が動き、歩行やジョギングに近い人体の動きをシートの上で実現するという。
これにより、旋回時や凹凸のある路面を走行する際でも、乗員頭部の動きが抑制されることで、目線が安定。快適性が向上するほか、腰の動きが身体に適度な刺激を与えるため、長時間運転したときの筋疲労を抑える効果もあると謳う。
またインパクトのあるクモの巣のようなネットも身体を包み込んで重さを分散することで、快適な座り心地に一役買っているそう。さらにシートの薄型化を実現し、車両の軽量化にも貢献するとしている。
実際に、このクモの巣シートの裏側には石油由来ではない環境に優しい人工合成のクモ糸繊維を使用。微生物発酵で糸の原料となるタンパク質を生成した新素材で、衝撃吸収性にすぐれていることから採用された。
パリモーターショーは10月16日(日)まで開催。レクサスではこのほかにもコンセプトカー「UX Concept」や「IS」の改良新型モデルなどを展示する予定だ。