MP4-12Cにスパイダーあらわる|McLaren
McLaren MP4-12C Spider|マクラーレン MP4-12C スパイダー
MP4-12Cにスパイダーあらわる
スーパースポーツカーの「マクラーレンMP4-12C」に、オープンモデルとなる「マクラーレン MP4-12C スパイダー」が登場。最大の感心事であったルーフは、ソフトトップではなく、リトラクタブル式のハードトップをマクラーレンは選択した。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
ルーフはリトラクタブル式ハードトップ
6月29日に第一報が報じられ、その存在が明らかになったマクラーレンMP4-12C スパイダー。7月4日、改めてその詳細がマクラーレン・オートモーティブから発表された。注目されたルーフは、ソフトトップではなく、リトラクタブル式のハードトップを採用。最大30km/hまでなら走行時でも開閉が可能で、それに要する時間は僅かに17秒。MP4-12Cスパイダーのボディは、クーペモデルとおなじくカーボンモノセルと呼ばれるCFRP(カーボンファイバー)製シェルを採用するが、開発段階からオープン化を見据え設計がおこなわれているため、特別な補強はほとんどおこなわれなかったという。
もちろん、ドライバーと乗客を衝撃から守るためのパッシブ・ロール・オーバー・プロテクション(スピンや横転など危険性を察した瞬間、ヘッドレストの背後に内蔵されたロールオーバーバーが飛び出し、身体を保護するシステム)は装備されているが、それでもクーペモデルとの総重量比は、わずか40kg増に留まっている。もちろんそのほとんどの加算分は、開閉システムの重量である。そのため、0-100km加速は、3.1秒とクーペモデルとおなじ。最高速度も329km/h(クーペは333km/h)と遜色ない速さを実現した。
クーペモデルに肉薄する運動性能
パワートレインは、昨日発表された2013年モデルのMP4-12CとおなじくV型8気筒3.8リッターツインターボエンジン。最高出力625ps/7,500rpm、最大トルク600Nm(約61.2kgm)/3,000-7,000rpmを発揮し、トランスミッションも7段デュアルクラッチで同様だ。
いっぽう、インテリアはセンターコンソールにルーフの開閉スイッチが追加された程度でクーペとほぼ変化はないが、内装はレザーとアルカンターラふたつのマテリアルから選べるようになった。トランクルームは、52リッターのスペースに収納できるMP4-12Cスパイダーのためにデザインされたカバンが用意されている。
気になるデリバリー時期だが、今年の後半11月頃を予定しているという。オープンエアドライブが楽しめるだけでなく、クーペモデルとほぼ同等の性能を誇るMP4-12C スパイダー。さて、このクルマに死角はあるのだろうか……。
McLaren MP4-12C Spider|マクラーレン MP4-12C スパイダー
ボディサイズ|全長4,509×全幅2,093×全高1,203mm
車輛重量|1,474kg
エンジン|3.8リッターV8ツインターボ
最高出力|625ps(約466kW)/7,500rpm
最大トルク|600Nm(約61.2kgm)/3,000-7,000rpm
0-100 km/h加速|3.3秒
最高速度|329km/h
トランスミッション|7段デュアルクラッチ
燃費|11.7ℓ/100km
CO2排出量|279g/km
価格|国内販売価格未定