アウディ A8ファミリーに最速モデル「S8 プラス」が登場|Audi
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2015年8月5日

アウディ A8ファミリーに最速モデル「S8 プラス」が登場|Audi

Audi S8 plus|アウディ S8 プラス

アウディ A8ファミリーに最速モデル「S8 プラス」が登場

アウディは8月5日、同社のフラグシップ4ドアセダン「A8」シリーズに、「S8」を超えるパフォーマンスを与えたスポーツモデル、「S8 プラス」を発表した。

Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)

ビッグセダンながら0-100km/h加速は3.8秒

2013年にマイナーチェンジを受け、昨年春、日本にも導入されたアウディのフラグシップ4ドアセダン「A8」に、今回ニューモデルが追加された。これまでのラインナップでもスポーツ性能を高めた「S8」が設定さえていたが、アウディが今宵発表した「S8 プラス」は、さらにその上をいくハイパフォーマンス指向のモデルだ。

このクルマのハイライトとなるのは、もちろんその強力なパワーユニットだろう。S8 プラスのためにアウディがディチューンしたツインターボ付きV8 4.0リッターTFSIエンジンは、ノーマルのS8と比べプラス63kW(85ps)となる最高出力445kW(605ps)を発揮し、最大トルクは通常時で700Nm、オーバーブーストモード使用時にはさらに50Nmプラスの750Nmというパワーを生み出す。これはS8比で100Nm増しのスペックだ。

0-100km/h加速においてもS8 プラスはS8よりも0.3秒速い3.8秒をマーク。最高速度も305km/hと一昔前のスーパースポーツカーに匹敵する俊足ぶりを披露する。このパフォーマンスを生み出している要因はもちろん上述のエンジンのアップグレードによる部分が大きいが、アウディ独自のアルミ素材ボディ、Audiスペースフレーム(ASF)が一役買っていることはもはや言わずと知れた事実。全長5メートルを超える大型のボディながら、その重量は231kgと軽く、アウディは同クラスでトップクラスの軽量化を実現したとしている。

Audi S8 plus|アウディ S8 プラス

Audi S8 plus|アウディ S8 プラス

トランスミッションにはトルクコンバーター式の8段AT(ティプトロニック)が採用され、アウディ自慢の4WDテクノロジー「クワトロ」により、前後にすべての車輪に最適な駆動力が分配される。また足回りには、ダイナミックな走行性能と、快適な乗り心地を両立するアダプティブ エアサスペンションを装備。車速に応じてステアリング比を変化させるダイナミックステアリングも設定された。タイヤはS8 プラス専用となる21インチが用意され275/35を履く。

いっぽうエクステリにかんしては、スポーツモデルらしくシャープで迫力あるテイストをふんだんに取り入れている。基本的にS8に準ずるデザインだが、サイドの吸気口のフラップや、リップスポイラーをカーボンファイバーにしたほか、サイドミラーのカバーをはじめ、トランクリッドもオプションとはなるがおなじくカーボンファイバーのパーツが選択できるようになった。またテールライトはブラックアウト仕様のものが採用されたほか、その下には左右2本出しのグロスブラックカラーのテールパイプが顔をのぞかせる。写真のボディカラーはS8 プラスだけが選択可能なマットシルバーだが、通常のS8に用意された色ももちろん選ぶことができる。

インテリアもエクステリア同様にS8に準じている。内装はレザーとアルカンターラを多用し、ダイヤモンド柄のステッチが施されているスポーツシートをはじめ、各部にカーボンファイバーをあしらいレーシーな演出がなされている。

なお価格は14万5,200ユーロ、デリバリーは11月からとアナウンスされた。ワールドプレミアは9月に開催されるフランクフルトモーターショーとなる予定。

           
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